茅野 分(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))- コラム「うつ病の休職(7)」 - 専門家プロファイル

茅野 分
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茅野 分

チノ ブン
( 東京都 / 精神科医(精神保健指定医、精神科専門医) )
銀座泰明クリニック 院長
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うつ病の休職(7)

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2007-02-13 00:00

簡単な日記をつける
一日の終わりに簡単な日記を付けましょう。その日したこと、あったことなど、メモをする程度で結構です。ともすると単調に過ぎてしまう毎日を見直すことができますし、規則正しい生活を送るための動機・計画につながります。更に一日を午前・午後などに区切り、◎○△×などの評価をすることも一案です。「薬を飲んで休んではいるけれど、本当に良くなっているのか」と心配されてしまう方も少なくありません。このような際、1週間ごとに振り返りなどをすると、以前よりも○が増えた、×が減ったと気づかれるはずです。なかなか気づかないでしょうが、日々、少しずつ良くなっている変化を確かめて、安心材料にしていただけると幸いです。「生活行動記録表」は参考になるでしょう。

従って、この時期は心の移り変り等を細かく詳しく記す必要はありません。むしろ、具合が悪い時は、過度の内省や振り返りを避けましょう。そのような時はどうしても悔恨や自責の念にとらわれるものです。その結果、否定的な考えから悲観的な決断をしてしまうこともあります。ある程度、回復してきて、前向きな将来を考えられる余裕ができたら、思考や感情を記録して客観的に分析することがお勧めできます。いわゆる「認知行動療法」と言われる治療法です。これについてはまた機会を改めてご説明したいと思います。(続く)

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