美しさと自分らしさ〜摂食障害(3)
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2007-01-08 00:00
強迫的な性格というのは遺伝的に決まった気質のこともありますが、養育環境の中で形作られることもあります。特に両親、母親との関係は重要で、幼少期に無条件で「可愛いね、愛しているよ」というメッセージを与えられるかどうかが、思春期以降の対人関係や自尊心の形成には欠かせません。不幸にしてそのような愛情に恵まれないと、他人を信頼できず、自分にも自信が持てず、情緒不安定な性格になってしまいます。これは後から考えてみても、なかなか身に付くものではなく、まさに「心を育む」ことにより形作られるものと言えます。
「無条件の愛情」が特に大事で、昨今の少子高齢化した家庭ではお子さんへ過保護・過干渉となってしまうことが少なくなく、ともすると幼稚園・小学校の頃から習い事やお受験といった形で支配・束縛してしまうことになり、幼少期こそ従順にしていても、思春期から抵抗・反抗しはじめ、女の子の場合、摂食障害を生ずることもあるのです。ついては親や世間の価値観に振り回され過ぎず、自分らしく、あるがままに、生きることが望まれます。銀座泰明クリニックでは食物や容姿の悩みから、今までの人生、これからの人生を一緒に考えられるようなご援助をしてまいります。お悩みの方はどうぞお気軽にご相談して下さい。
銀座泰明クリニック