最近、フランチャイズパッケージとは異なるものとして、ライセンス契約やパッケージライセンスビジネスといわれるものがあります。
　このライセンス契約やパッケージライセンスは、フランチャイズビジネスと開業支援コンサルティングビジネスの中間形態で、以下のような内容のものです。
まず、（１）経営ノウハウの提供・指導については、店舗内外装デザインの提供、設備や什器備品の提供、メニューや調理レシピの提供などを含めた開業時だけの指導であり、継続的な指導はありません。また、仕入れ業者の指定などの制約もないことが多いものです。これらの点では、開業支援コンサルティングビジネスと同じで、フランチャイズビジネスと異なります。
　しかし、（２）店名など商標の継続的使用許諾があるという点では、開業支援コンサルティングビジネスと異なり、フランチャイズビジネスに類似します。
　また、（３）支払は契約時の契約金のみで、継続的指導の対価としてのロイヤリティがないというのもライセンス契約やパッケージライセンスの特徴です（ただ、商標使用料としての継続的支払がある場合もあります）。もっとも、契約金がフランチャイズと比べて高額という傾向があり、実質的には商標使用のロイヤリティを前払いするのと同じと言える場合もあるようです。