金井 高志(弁護士)- コラム「株式公開のための取締役会議事録作成」 - 専門家プロファイル

金井 高志
フランチャイズとIT業界に特化。最先端ノウハウで支援します

金井 高志

カナイ タカシ
( 弁護士 )
フランテック法律事務所 
Q&A回答への評価:
4.6/38件
サービス:0件
Q&A:117件
コラム:296件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
※ご質問・相談はもちろん、見積もりや具体的な仕事依頼まで、お気軽にお問い合わせください。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

株式公開のための取締役会議事録作成

- good

株式公開(IPO)のための法務 2007-02-28 00:00
 東京証券取引所マザーズや大阪証券取引所ヘラクレスなどの新興市場に上場申請をするにあたって、株主総会議事録や取締役会議事録などの議事録の作成が重要であることを既に説明しましたが、特に上場審査で問題とされることがある取締役会議事録の内容の注意点について説明しましょう。
(1)譲渡制限のある株式の譲渡承認決議
 株式公開前は株式の譲渡に譲渡制限があるのが一般ですので、株式の譲渡には、通常、取締役会の承認決議が必要です。
 そのような決議において、取締役自身が株式譲渡の当事者(譲渡人あるいは譲受人)の場合には、決議に参加することができませんので、注意が必要です。また、取締役会の議長をしている代表取締役が株式譲渡の当事者(譲渡人あるいは譲受人)である場合には、決議に参加できないだけでなく、議長もすることができません。
(2)競業取引の承認
 取締役が自己または第三者のために会社の事業の部類に属する取引をしようとするときは、その取引につき重要な事項を取締役会に開示して、承認を得なければなりません。取締役自身が個人で別の会社を保有していて、類似の事業をしていることもよくありますので、この承認決議についても注意が必要です。
 その他にもいくつか取締役会議事録の作成にあたり、注意しなければならないことがありますが、会社法上問題になるか気になった場合には、弁護士や司法書士に相談してみることがよいと思います。
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスQ&Aコラム