大園 エリカ(クラシックバレエ教師・振付家)- コラム「たまには専門家らしく「ちょちょっとバレエ豆知識」」 - 専門家プロファイル

大園 エリカ
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大園 エリカ

オオソノ エリカ
( 東京都 / クラシックバレエ教師・振付家 )
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
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たまには専門家らしく「ちょちょっとバレエ豆知識」

- good

2024-01-22 09:09

以下、私のXポスト(ツイート)を通してお伝え致します。(※尚、今回の記事の為に一部加筆修正しています)

(^^✿




「32回転の大技」で有名な、コーダでの女性バレリーナの最大の見せ場であるグラン・フェッテのアンコールなんて、生まれて初めて見た!!このバレリーナは男性並みか、それ以上の筋力を持っている。そしてその彼女のパートナーを務める男性も、これ又凄い!!

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TheBunduBallerina

Natalia Osipova & Leonid Sarafanov with Alina Somova - Stunning Don Quixote Act 3 Mariinsky Ballet

https://youtu.be/hhFAlJGdsaY



さすが長い歴史と由緒ある、天下のロシアのマリインスキー・バレエ団の「ドン・キホーテ」だなと思った。下手したらボリショイ・バレエ団よりダイナミックかもしれない。そのくらいスケールの大きな踊り。それでいながら品格がきちんと保たれている。ここまで来ると脱帽するしかない。それくらい凄い!!


手足が超長くてとてもしなやか、かつダイナミックで強靭なのに「天女の様な美しさ」を持つ女性第一ソリストのパートを踊る女性も凄い!!でも彼女とオーケストラの指揮者とは「仲が悪いのかな」と感じた。お互いに「自分の主張を譲らない」という事が、演奏と踊り方から窺える。


反対に「主役のキトリを踊るバレリーナ」は、指揮者と相性が良いのだろうなと、彼女の反応から感じられた。きっと彼女とソリストのバレリーナの彼女とは、物凄いライバル関係にあるのだろうと思う。


「互角のレベルを持つライバル」という存在が、彼女達をここまで強靱にしたのだろうなと私は感じた。内面にある男性性が強くないと、こういう強さは発揮出来ない気がする。


私は一昔前の時代のダンサーで良かった♫(笑)


私の時代は「回転数に気を取られたり、足を上げ過ぎると下品になって、お姫様としての品格が無くなるから、敢えて抑えなさい」と諭す教師も多かった。今ほど「猫も杓子もコンクール」ではない時代だったからだと思う。でももう時代は変わった。「そんな事言っていられない」という時代なのだろう。


ちなみに今回の動画の作品は「ドン・キホーテ」なので、主役のキトリは町娘という設定だから又視点が違って来る。このスペインの街を舞台に繰り広げられる作品の見所は、主役やソリスト達による「華やかで高度なテクニックの見せ合い&競い合い」でもある。それくらい明るくてエネルギッシュな作品。





「ドン・キホーテ」で思い出すのは、私に「コッペリア」という作品のオーディションを受けさせない様にする為に「貴女にはドン・キホーテのグラン・パ・ド・ドゥ(※先にご紹介したYouTubeの主役男女で踊られているパート)を踊ってもらいます」と意地悪された時があった事。組織の幹部の人達は「私には踊れまい」と思っていた節が感じられた。


その時に私はそれをお断りした。合同作品の「コッペリア」のオーディションは受けさせてもらえなかった。その後私は海外のバレエ団に入団した為、翌年の組織の会には参加出来なかったけれど、帰国してからその「ドン・キホーテ」を、自分のスタジオからの出演という形で披露させてもらった。


無事踊り終えた時、幹部の方々は皆何故か「シーン」と全員沈黙していた。一人だけ「とても良かったけど痩せ過ぎ」と言われた事を覚えている。こうした反応は「バレエ界あるある」の一つ。でも今では「よくやった!あの時の私~☆彡」として良き思い出に♫





これはどの世界にも通じる事だと思いますが、バレエの世界で輝くダンサーの方々というのは、目に見えない所で「これ以上はもう出来ない」という所まで、めちゃくちゃ陰の努力をして来たという経験を、皆必ず持っています。


その「稽古やリハーサルで自分はここまでやって来たのだから」という確固たる事実が常にベースに有って、そこから舞台の場数を踏んだ分に比例する「実体験からしか得られない貴重な学び」を沢山得て、


そして最終的には「本番では自分を信じて、肩の力を抜いて真摯に挑む」という様なプロの域レベルに到達する事が出来ます。


こういう下地が有って更に進化すると、本番で即興のアドリブの演技も出来る様になります。但しこれは「作品を理解したプロフェッショナル同士、自由に演じて良い演技」の場合のみです。


ちなみに決められた振り付けを、ダンサーが勝手に変える事は許されません。






バレエと言えば「白鳥の湖」と言われるほど、バレエをご存知ない方達にも有名な「クラシックバレエ=白鳥」というイメージが色濃いですが、


古典バレエには他にも色々なバリエーションを持った、それぞれに趣の違う非常に魅力的な作品が数多くございますので、もし興味の湧く舞台がございましたら、是非会場に直接足を運ばれてみて下さい。


最初は何も分からなくても大丈夫です。「場慣れして行く」という事で雰囲気に慣れたら、そこから色々なものを感じ取れたり、色々興味が湧く様になって来ると私は思います。


今の時代は、手軽にYouTubeやDVDなどでバレエを観る事も出来ますが、やはり劇場でしか味わえない「生の舞台の醍醐味=そこに生まれる波動」というものがございます。


音楽・美術・脚本等々含め、"総合芸術"と言われるバレエの世界は、実際に直に観る事で「知れば知るほど楽しく面白く、そして感動と奥深さを味わえる世界」だと私は思います。


勿論そこには「そういう事を、踊りで観客に伝えられる魅力的なダンサー達」の存在は不可欠ですが。

( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡





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