大園 エリカ(クラシックバレエ教師・振付家)- コラム「ここまで「昼より夜の方が断然良かった」と感じたライブは今までありませんでした」 - 専門家プロファイル

大園 エリカ
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大園 エリカ

オオソノ エリカ
( 東京都 / クラシックバレエ教師・振付家 )
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
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ここまで「昼より夜の方が断然良かった」と感じたライブは今までありませんでした

- good

2023-10-15 11:14

今回は「芸術の秋」に相応しく、昨日拝見したライブの感想に付いてお伝えしようかなと思います♫

(^^✿


ちなみにライブの感想というものは、聴く方それぞれの好みも含めて「感じ方には個人差がある」という事を常に思いますが、今回も「私が感じた正直な感想」という事で、いつもの様に忌憚なく、私らしく自由気まま~に語らせて頂こうと思います。

☆_(_☆_)_☆





まず、今回の昼と夜の二公演のライブから感じた事としては、長年彼らのライブを拝見して来た私が、自分の中で「昼より夜の舞台の方が断然良かった」という事を、ここまでハッキリと感じたライブは今までに無かったという事でしょうか。


ライブというのは生ものなので、その都度「その時にしか味わえないもの」を毎回感じられるという醍醐味がありますが、特に今回の舞台ではそれを顕著に感じました。


今回のライブは彼らの結成15周年記念としてという事もあり、そこに彼らのプロデューサーの方の思い入れと意向もあって、今まで彼らのリリースされて来たCDには無かった「華やかなビッグバンドとの本格的な共演」という事含めて、


個人的には「今回の音楽は、私にはどう響いて来るのだろうか?」と、自分自身に対して非常に興味の湧くものでありました。





何故なら、これは以前からずっとお伝えして来た事ではありますが、私は「奥行きのある繊細な感性を持った彼らの真骨頂は、シンプルなアカペラにある=彼らの良さが最大限引き出されるのはアカペラ」と思っているファンの一人だからです。


なのですが、今回はそういう私情を一切捨てて、真っ新な目と耳で舞台を拝見・拝聴する事で「そこから自分が何をどう感じるか」という事を改めて感じてみようと思いました。


何故ならどの様なジャンルであっても、本物であれば、例えアンチであったとしても「良いものは良い」と感じられるものだからです。


ちなみに私はアンチとまでは行きませんが、正直言いますと昔からビッグバンドというものにあまり魅力を感じない一人であるかもしれません。(※どの様なものでも、好みには個人差があります)


何故なら金属楽器の奏でるキーンと耳をつんざく様な音がメインである事と(※オーケストラまで行くと調和の取れた壮大さを感じて好きなのですが・・・)、それが前面に出て来るものを大勢で大音量で奏でられる音楽には、それなりに楽しむ事は出来ても、


では「ビッグバンドのみのライブに行きたいか」と言うと、自分の中でそこまでの魅力を感じた事が無いというのが正直な所なのです。(※何度も申し上げますが、どの様なものでも好みには個人差があります)

(^^;





そんな私であります故、今回彼らが「学生のビッグバンドと本格的に共演したものをCDにする」となった時に、以前私は彼らの動画にコメントとして書かせて頂いたものに、以下の様なものがありました。


↓       ↓       ↓


「音楽は生もの。その都度、その都度の演奏が『一期一会』だという事を私は思いました。今回はそれぞれキャリアや感性の違う方々とのビッグバンドとしての共演。それぞれのパートをバラバラにレコーディングする難しさもあるのだろうなと私は感じています。


そうしたコンディションの中で、或る意味新たな彼らの力量が試される様にも感じています。どの様な化学反応が起きる『一期一会のアルバム』になるのか、色々な意味で私は今からCDの完成を楽しみにしています」





何故当時この様なコメントを投稿させて頂いたかと言うと、今回拝見した「同じ大学に通う学生だけで結成された日本最高レベルのビッグバンドとの共演」だった生のライブとは違い、


CDの収録では「日本を代表するトップドラマーと言われている方」を、個別に特別ゲスト共演者として起用されるという事をお聞きしたからです。


それと同時に、その時ふと私の頭に浮かんだ事に「経費節減の為に、もしそこに昔の彼らのCDに収録された歌声を音源として使う事になるとしたら?」というものがあったという事もあり、尚更私は懸念を感じました。


どんなものでも手抜きをしたものは魅力が半減しますし、又何かを創造して行く時、もしそこに大勢の人間が関わる場合、やはり大切になって来るもの、そして常に真に人を感動させてくれるものは「調和の中に在る」と私は思っています。


ですので、正直今回の物作りは「つぎはぎの様な仕上がりになってしまわないのだろうか?」という懸念が私の中で感じられてしまった事は正直否めなかったのです。


でも幸い結果的には、今回の新しいCDの為に「今の彼らの歌声で改めて全て収録し直す」という事が行われたとの事で、それは正しい判断であったと私は思います。





ではここからは、昨日のライブに付いて私が率直に感じた事をお伝えしようかと思います。

( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡


昼の部で私が感じた事は、多分「音響の問題から来るバランスの悪さ」でした。特に前半はビッグバンドの大音量の演奏に彼らの歌声が埋もれてしまい、


彼ら本来の魅力が"かき消されてしまう様に感じた場面"というのが何度もあって、正直いつもの魅力ある彼らのライブの様に、私は気持ちがなかなか入って行けませんでした。


ビッグバンドとの本格的な初共演でのCDリリースという事で、今までにないスタイルで調和を取ろうと気合の入った彼らにも関わらず、大音量のビッグバンドの方達の熱演にも関わらず、


何となくいつもより盛り上がりに欠けていた様に感じた、何となく静かな観客席のチグハグでバラバラな反応からも、きっと私以外にも同じ様に感じた方達は多かったのではないかと私は思いました。


反対から言えば「芳醇な歌声のみを楽器とするアカペラで、奥行き深く歌い上げる華やかな彼ら」や、「今までのあまり華美になり過ぎないシックなバンドスタイルと共演する煌びやかな彼ら」、時に「渋く奥行きの感じられる彼ら」で歌い上げる方が違和感がなく、


逆にそちらの方が「彼らは観客の心を鷲掴みにする事が出来る=華美でド派手なアクセサリーは何も必要ない彼ら」という事を、やはり私的には改めて再確認してしまった様な昨日の"昼公演前半"でもあったという事です。

(・。・;





何故その様に思える現象が起きてしまったのかという事で、もう一つ私が感じたのは、若い学生である彼らの"経験不足から生まれてしまった不調和"でしょうか。特に昼の部前半では「彼らとビッグバンドとの一体感が感じられない」という事が、私の中で一番大きかった様に思います。


多分それは音響のバランスの悪さのせいも大きかったかもしれませんし、


又、大学生である若い彼らが、今回かなり年齢の離れた経験豊富な彼らのライブで共演する"初日の初演"という事から来る緊張感やプレッシャーや気負いから来るものであった「余裕の無さ=自分達の演奏に精一杯」から生まれてしまったものなのかもしれません。


いつもは学生として「全国コンクールで優勝する=常に他校のライバル達と競い合う」という事を大きな目標としながらトレーニングを積み重ねているであろう若い彼ら=自分達がメインとして演奏する事が多いと思われる彼らに取っては、


本当の意味での音楽=時にその時の共演者の方達との調和を計りながら、感じ合いながら「瞬間瞬間に一期一会の音楽を創り出す」という事の経験不足から来た不調和であったのかもしれません。


まだ学生である彼らと、プロとして色々な方達との共演を経験して来た彼らのキャリアの違いから生まれた不調和であったのかもしれません。


そんな事を感じた私ですが、後半になると私が耳慣れて来たのか、終わりに近付くにつれて盛り上がる様に組まれたプログラム構成の為=ビッグバンドとの共演が似合う曲目になっていた為なのか、


あまり違和感を感じなくなった所で、昼の公演が終了したという感じでしょうか。


とにかく昼の部で私が感じられたのは、ビッグバンドとの共演で「彼らの新たな面が開拓されて魅力が増す曲」と「今までの彼らのスタイルの方が魅力を感じられる曲」、そして中には「可もなく不可もなく」と感じられてしまった曲も、正直あったなぁという事です。

(・。・;





ではここからは夜の部の感想に参ります。

(^^✿


夜の部では音の響きが全然違って聞こえました。それは非常にバランスの悪かった音響を改善したのか、若い彼らが誰かにアドバイスをもらい演奏スタイルを改善したのか、


演奏者達が一回本番の舞台を踏んで、夜の部では力みが抜けて自然に演奏に余裕が持てたからなのか、はたまた私の席が後ろ目だった昼の部よりも、かなり前になったせいなのかは分かりませんが、


昼の部の様に「ビッグバンドが前面に出る」という様な不調和が無くなり、正直入って行けないと感じてしまった前半部分にも調和が感じられる様になり、


夜のライブでは彼らの魅力がかき消される事無く、昼の部より「ビッグバンドと彼らの共演」を断然楽しめていた私がいますし、今回は夜の観客の方達の方が断然盛り上がっていた印象です。


やはりお客様というのは正直だなと私は改めて思いましたし、そしてそういう熱気を感じた彼らのパフォーマンスにも、そのお互いの相互作用から生まれた物凄い迫力が感じられました。


特に私の最愛のアーティストである今回の彼の気迫と実力はハンパなく凄くて、歌い終わった後に拍手が鳴り止まなかったという場面もあり、


舞台でそういう"全身全霊を込めて歌い上げる彼の姿"を観る度に、「これは天才シンガーの彼にしか出せない凄みだ」と私はいつも思っています。


それも含めて昼とは全然空気感の違う、非常に見応え&聴き応えのある「全てが一体化した時に生まれる波動」を感じられた、観ている観客の心に残る「彼らの一期一会の化学反応」を感じられた、素晴らしい昨夜の舞台でした~☆彡

(*^^*) ~ ♥





ちなみに今まで彼らのライブに足を運ばせて頂いて、ここまで私が「昼と夜の部で、こんなに大きな差が出たと感じた舞台」は初めてだった様に思います。


そこから改めて私が感じた事として、これはどの様なジャンルでも言える事ですが「ここから回数を重ねて行けば、どんどん良い舞台になって行くだろうな」という事があります。


でも学生である彼らは、毎年「卒業して行く生徒」と「新しく入部して来る生徒」でメンバーが絶えず入れ替わって行くので、プロとして共演者にならない限り、それはなかなか難しい事なのだろうなという事も同時に思いました。


ちなみに帰宅してから今回購入させて頂いたCDを聴かせて頂きましたが、今回の生のライブとは違い、プロデューサーの方を始めとしたプロの方達の手で、それぞれを生かす様なバランスがキチンと図られているので、


学生である若い演奏者の方々と、ベテランのプロとして成熟期に入った彼らとの今回の共演は、とても新鮮で素晴らしい出来に仕上がっていると私は感じました。

(^^✿





   


今回の舞台とは全然関係ないのですが、こちらは先日お散歩に行った時、帰り道で突然沢山のオナガさんに囲まれた私が、超Happyを感じながら撮影した写真でございます~☆彡

(*^^*) ~





あれ?今回はこんな終わり方で良いのだろうか???(笑)

(^^;


ま、いいか♫

(^^✿





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