大園 エリカ
オオソノ エリカ世界の王者
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それでは前回に引き続き、「これこそ老子(タオイズム)の真髄だ!」と私が感銘を受けた、
「水」にまつわる老子のメッセージの二つ目をお届け致します。
☆_(_☆_)_☆
《 世界の王者 》
すでに、
柔らかで弱いものは命だと言ったが、
まことに
水ほど柔らかで弱々しいものはないよ。
でもね、
ひとたび水が
固くて強いものを攻めるとなると
どんな岩でも崖でもしまいに
崩して、こなごなにしてしまう。
その点では、他の
どんなものも及ばない力を発揮する。
これで分かるように
弱いものが強いものに勝ち
柔らかいものが固いものに勝つんだ。
このことは、
言われてみれば誰も頷くんだがね、
さて実行する人となると、まず
ごく少ない。
こんな柔らかな力のものは
ゆっくり広くゆきわたる―――。
たとえば川が流れくだるようにね。
そして低く低くゆきながら
汚いものを受け入れて、
平然としている。こうなれば
その人がいかにすぐれた力の者か、
誰にもわかるはずだ。
こういう柔らかな力の者が
一つの国の惨めさや悲しみを
すっかり受け入れて
平然としていれば
その人こそ
国の本当のリーダーと言えるじゃないか。
全世界の王者と言ってもいい。
柔らかでしなやかで弱々しいものが、
世界の王者だなんて言ったって、
世の中の人は、
変なことを言うとしか思うまい。
だがね、
本当の言葉というものは、しばしば
世論とは正反対を言うように響くのさ。
(※「タオ (老子)」 加島祥造 訳 より)
水というのは命の源でもあり、本当に不思議で神秘的な存在です。
この写真からは、水の持っている "静かな王者の風格" を感じる私です♫
( ・・) ~ ☆彡
静かで穏やかな表情を持つ時の水は、私達の憩いの場を与えてくれたりオアシスの様な存在でもあるのに、
震災や台風などの時には、全てを破壊してしまうほどの猛々しいものにもなるのも、又「水」という存在の一面なのですね。
(◎_◎;)
「自然の脅威の前には、人間には成す術がない」という謙虚さを忘れてしまった時に、私達は自然からしっぺ返しをされてしまうのではないでしょうか?
(^^;
日本は世界にも類を見ないほど、良質の水に恵まれた非常に豊かな国である事に、私は改めて感謝を感じます。
☆_(_☆_)_☆
ちなみに「老子」のメッセージには、統治とか政治的なものへ向けたものが多い様に感じられる方も多いと思いますが、
人間の中と外は一緒なので、"自分の支配者は自分である" という解釈でこの「世界の王者」というメッセージを読むのも、又趣のある一考になるのではないかと私は思います♫
(^^✿✿✿