大園 エリカ
オオソノ エリカ偽りの絆 ①
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今回のタイトルは「家族」という小規模なものから「会社」や「組織」などの社会的なもの、そして「国家」という大きなものまで全てに共通する内容になるでしょうか。
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私は高校生の時から長年人を指導させて頂く立場でおりますが、教える立場としていつも痛切に感じる事があります。
それは「人というのは、自分の親や家族の関係から得られた心の癖を持っており、それが人から何か指導を受ける時にもそのまま心の癖として無意識に反映されてしまう」という事です。
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その心の癖として、人間の根底に根強く在るのは「自己否定」や「罪悪感」、又は社会的価値観から来る物欲主義や拝金主義から来る "心" の事をなおざりのしたものの捉え方や思考癖なのですが、
それが親から子供へ連鎖されて行くというお話しは、以前にも何度かここのコラムでお話しさせて頂きました。(今の子供の心が病んでいるのは、親のそうした価値観の植え付けから来ている事が殆どです)
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その心の癖が強ければ強い人ほど、真っ直ぐなものが真っ直ぐに伝わらないという現象が起きます。
それは反応として「人の話しを聞いている様で聞いていない」というものになるのですが、本人は聞いている "つもり" でその自覚が無いというのが、大変事をややこしくさせています。
(※これは私だけではなく、昨今教育に携わっていらっしゃる多くの方々の悩みの種になっておりますが、子供は親の前では "親の望む優等生" を意識的・無意識的に演じていますから、親の方が子供の本質に気付けていない場合が多々あります)
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特に日本人の心の癖として顕著なのは「手の掛からない様に、親に取っての優等生に育てられる」という教育環境から来る心の癖が非常に根強くあります。
それは日本の親御さんの多くが(自分も且つて子供だった時にそうだった様に)、子供が自分の正直な思いを伝えると親が怒り出したり不機嫌になるので「本当の自分を出したら怒られる」とか「否定される」とインプットされて、脳が委縮してしまう事から来るのです。
子供は親に見放されたら生きて行けないという不安がありますから、自分を守ろうとして親の望む自分になろうとし始めるのです。
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その結果、それがどの様な反応で出て来るかというと、人からアドバイスをもらったり注意を受ける事を "自分は駄目な人間" とか "叱られている" という様に被害者意識で捉えてしまう事から来る、以下の様な反応の癖なのです。
★ その場凌ぎの反応=早くそこから逃れたい=忍耐力の欠如。
(その場は分かった風に見せるが、頭に残らないのですぐ忘れる)
★「それは前に聞いた事があるから私は知っている・やっている・分かっている」という、頭だけで分かった "つもり" の思い込みが有るので、人の話しを聞いている様で聞いていない。
(頭の理解ではなく、体で理解し実際できているのかを自分で客観視できない=感性の鈍り)
★ 人の話しを無視する。
(いつも自分が親からされている事=本当の自分を出せないストレスの裏返し)
★ 人が話しをする時に、自分の頭の中で別の事を考えている=思い込みや妄想で頭が一杯なので、人の話しを聞いていない。
(親との関係から来る現実逃避)
習い事をされる方の中で、この様な反応をされるお子さんが(否、大人達も)、今実に多いのです。
そしてこれに気付いておられる親御さんも、正直とても少ないのです。
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何故なら親は、自分のいない所での子供の姿を見るという事が無いからです。
子供は親が見ている時は、何時でも優等生を演じていますからね~。
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でも心が健康な子供は、人間の本来の姿でもある「真実には素直」という資質を持っておりますから、人の言う事が本物で真実ならば話しをちゃんと聞きますし、そしてちゃんと聞けば頭に残りますから、それがバロメーターでしょうか。
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この様に、一見した所では分からない心の病巣が今の親子関係に蔓延し、多くの陰を落としているのを感じているのは私だけではない様ですが、
「何かがおかしい」と感じながらも、それを分析し切れず見破れない教師達がストレスを抱え、逆に精神を病んでしまうケースというのも、私は沢山間近に見ているのですね。
そしてその「偽りの絆」から来る問題点を見破られ、投げ掛けをされた時に、そこで "気付き" に向かえる親子とそうでない親子とでは、真逆の反応が出て来る事になります。
《 ゚Д゚》!?
(※次回へ続きます)
今朝撮れた、夜明けの三日月です♫
綺麗ですねぇ…!
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