大園 エリカ(クラシックバレエ教師・振付家)- コラム「Tea time コラム(私の好きなメッセージ)㉓」 - 専門家プロファイル

大園 エリカ
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大園 エリカ

オオソノ エリカ
( 東京都 / クラシックバレエ教師・振付家 )
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
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Tea time コラム(私の好きなメッセージ)㉓

- good

2015-02-23 06:00

 

 

「ノブリス・オブリージュの進化」

 

 

 

「ノブリス・オブリージュ」という言葉があります。

「高貴な人の義務」という意味の言葉。

 

 

高貴な身分に生まれついた人間には、

人々に奉仕し、献身する義務がある。

 

その思想を表した言葉です。

 

 

事実、この思想が大切にされてきた英国では、

第一次世界大戦において、

貴族出身の下士官の死傷率が

群を抜いて高かったと言われています。

 

それゆえ、この言葉を聞くとき、我々は、

その奉仕と献身の精神に

深い共感を覚えるのですが、

貴族という特別な階級を前提とした思想に

ささやかな抵抗を感じます。

 

 

しかし、

この言葉を深く見つめるとき、

それが、逆の意味を持っていることに気がつきます。

 

 

「高貴な人が自覚する義務」ではなく、

「義務を自覚する人の高貴さ」

 

 

その意味に気づくのです。

 

 

たしかに、

人々に奉仕し、献身することの義務を自覚した人間には、

不思議な高貴さと、香りが、あります。

 

 

「ノブリス・オブリージュ」

「義務を自覚する人の高貴さ」

 

 

いつか、この言葉が

その意味において使われる時代が、来る。

 

そしてそのとき、

「義務」という言葉は、

「使命」という言葉と、同じ響きを持つように、なる。

 

 

この言葉の余韻の中に、我々は、

その予感を抱くのです。

 

 

 

 

(※「自分であり続けるために」 田坂広志 著 )

 

 

 

 

 

 

今回のコラムに相応しい、重厚な感じのする雲です♫

( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡

 

 

 

 

 

 

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