大園 エリカ
オオソノ エリカTea time コラム(私の好きなメッセージ)㉓
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「ノブリス・オブリージュの進化」
「ノブリス・オブリージュ」という言葉があります。
「高貴な人の義務」という意味の言葉。
高貴な身分に生まれついた人間には、
人々に奉仕し、献身する義務がある。
その思想を表した言葉です。
事実、この思想が大切にされてきた英国では、
第一次世界大戦において、
貴族出身の下士官の死傷率が
群を抜いて高かったと言われています。
それゆえ、この言葉を聞くとき、我々は、
その奉仕と献身の精神に
深い共感を覚えるのですが、
貴族という特別な階級を前提とした思想に
ささやかな抵抗を感じます。
しかし、
この言葉を深く見つめるとき、
それが、逆の意味を持っていることに気がつきます。
「高貴な人が自覚する義務」ではなく、
「義務を自覚する人の高貴さ」
その意味に気づくのです。
たしかに、
人々に奉仕し、献身することの義務を自覚した人間には、
不思議な高貴さと、香りが、あります。
「ノブリス・オブリージュ」
「義務を自覚する人の高貴さ」
いつか、この言葉が
その意味において使われる時代が、来る。
そしてそのとき、
「義務」という言葉は、
「使命」という言葉と、同じ響きを持つように、なる。
この言葉の余韻の中に、我々は、
その予感を抱くのです。
(※「自分であり続けるために」 田坂広志 著 )
今回のコラムに相応しい、重厚な感じのする雲です♫
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡