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Dr.TSUBAKI
ドクターツバキ
(
東京都 / 歯科医師
)
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ホワイトニング時の歯の沁み
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ホワイトニング
コラム
2009-04-03 10:00
歯の構造は表面がエナメル質、その下に象牙質があり、歯の中心にある神経を保護しています。歯の神経は「熱い」「冷たい」「しみる」などの感覚はすべて「痛い」と感じてしまいます。
実は神経だけでなく象牙質にも知覚があり、この象牙質に何らかの刺激が加わると痛みを感じるのですがこの症状を知覚過敏と呼んでいます。エナメル質には知覚がないので象牙質を完全に遮断すればしみることはないのですが、実際には象牙質が剥き出しになっていることが多いのです。
例えば歯軋りによて歯の先が削れてしまっている場合や不適切な歯磨きで歯の根元がくびれてしまっている場合、年とともにエナメル質が薄くなってきた場合などがあります。
また、エナメル質の大きな'ひび'や詰め物の隙間も刺激がダイレクトに象牙質に届きます。一見全く問題がないように見えるエナメル質でも細かいひびは入っていることが多く、このひびが象牙質まで達しているとエナメル質に刺激を加えただけでしみることがあります。
このひびはエナメル質に含まれる水分と関係があり、年とともに増えてくるもので全く問題はありません。お肌の'荒れ'と同じようなもので健康な歯でも冷たいものがしみるのはこのためなのです。ホワイトニングの薬は消毒薬を濃くしたものを使用しています。傷口に消毒薬をつけるとしみますよね。それと同じことが歯でも起こります。
象牙質が出てしまっているところはいわゆる傷口と同じです。ここに消毒薬をつけるとしみてしまいますので明らかにこの傷があるようなところにはホワイトニング剤を塗りません。細かいひびはお肌の荒れと同じです。傷がなくても肌が荒れていると消毒薬がしみることがありますが、これと同様、エナメル質に細かいひびがあるとホワイトニング剤がこの細かいひびを伝って少しずつしみてくることがあります。
このしみは歯に対して害はなく一過性のものですのでホワイトニングが終わればほとんどのしみはなくなります。もし知覚過敏が起こった場合には知覚過敏用の歯磨きやフッ素配合の歯磨きを使用することでおさまります。
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