赤坂 卓哉(クリエイティブディレクター)- コラム「対談 景品表示法・排除命令を下されて」 - 専門家プロファイル

赤坂 卓哉
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赤坂 卓哉

アカサカ タクヤ
( クリエイティブディレクター )
エーエムジェー株式会社 代表取締役
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対談 景品表示法・排除命令を下されて

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制作・クリエイティブ 薬事法・景品表示法に関する広告表現 2009-01-16 11:00
ビタクールという商品を販売していたミュー株式会社。
これはニコチンの害を軽減する効果を謳った商品でしたが、「ニコチンにビタクールを付けることで、ニコチン酸(ビタミン)に変化するという広告表現に対して「排除命令」を下されてしまいました。

今回は、景品表示法の特に「排除命令」に関して、ミュー株式会社の佐々木氏のご意見を伺ってきました。


=景品表示法、特に「排除命令」に関して、佐々木氏のご意見をお聞かせ下さい。「排除命令」を下されることによって、実際にどのようなことが起こりうるのか=




佐々木「中小企業にとって、「排除命令は」、「倒産」「死刑宣告」に等しい。」



赤坂「それは、また過激というか、ショッキングな発言ですね。なぜ、そのように思われるのですか?」

佐々木「排除命令を下されることで、まず企業は、社会的制裁と経済的制裁を負わされます。社会的制裁とは:排除命令=嘘の広告を展開していた。つまり、取引先からの締め出し、同じ業界の中で商売をしていくことが困難となっていきます。」

佐々木「さらには、嫌がらせの電話、クレームの数々、企業や個人への誹謗中傷。そして、他の商品にも悪影響が及びます。」

佐々木「経済的制裁とは:商品の返品・回収。結果的に、商品を販売できない在庫の処分、返品処分で、計数千万円の損害を受けました。」

赤坂「法律の条文内容が少ない、景品表示法は、企業にとって理解しづらいものでかつ、排除命令と言われてもピンとくる方が少ないのが事実ですが、それほどの脅威を持っているものとは、驚きとしか言い様がないですね」

佐々木「更に! 公正取引委員会は、調査を開始した段階で「黒」を前提に調査しているから、どんな資料が出てこようと、黒の位置づけをしようとします。」

赤坂「私も公正取引委員会への取材を通して、彼ら自身が提出されたバックデータ等を検証することなく、専門家だけの意見で判断をするということに、何か見えない力を感じるのは事実です。」

佐々木「現在、審判中でありますが、「排除命令」を出した人間が現在は部署移動になって、当時の当事者がいないなかで審判が進行しています。その為、「言った」「言わない」の平行線を辿ってしまう。」

佐々木「景品表示法は、非常に曖昧な法律のため、どうしても見解の相違で平行線となる。排除命令という制裁をするのであれば、事前に指導を行うべきだろう。そもそも、なぜ調査対象となったかを明確にしない、それは、審判を行っている中でもそれは明確にならないので、腑に落ちない。」

赤坂「お話を聞いていると、まさに出る杭を打つ、ではないですか!」

佐々木「今回、排除命令を下された商品は、40年前から販売している商品で、大学機関、第三者機関等のバックデータも適切に取っていました。しかし、そのデータの信憑性が低いとして「排除命令」を下されています。」

佐々木「では、どのようにしていれば排除命令が下されていなかったのかという審判をしていても、結局、公正取引委員会より、その回答は一切出てこないのが事実です。それだけ、企業の存続を脅かされる中小企業にとって、相当の威力があるにも関わらず、何の指導もなく、いきなり「排除命令」を下されるのが事実。」


赤坂から観た今回の事件・・・


多数のバックデータを取っていたにも関わらず、「排除命令」を下された今回の事件。

ビタクールは、40年ものロングセラーであり、現在も愛好家が多数存在する商品にも関わらず、排除命令が下されている。

ロングセラーの商品だからこそ、「出る杭は打たれたのだろうか」

「排除命令」は、我々が考えている以上に相当な威力を持ち、企業を倒産させるチカラをもっているということを認識すべきことなのだろうと感じています。

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