- 月森 涼慈
- 月の森カウンセリングルーム (株)SUPERMOON 代表取締役
- 埼玉県
- 恋愛アドバイザー 防犯アドバイザー
対象:夫婦問題
- 佐藤 千恵
- (離婚アドバイザー)
- 阿妻 靖史
- (パーソナルコーチ)
「生きる力」について
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昨晩、知人夫婦にお呼ばれしました。
知人と言っても、だいぶ年上の方なんですが…。
実は、この度、彼らの息子さんが懲役を終え、出所してきたんです。
そして、息子さんは覚悟を決め、「組」に「辞めたい」と言いに行ったのに、抜けさせてくれなかったらしいんです。
よって、
「今後どうしたらいいか?」
ということと
「今後、どのような仕事やっていったらいいか?」
ということを私に相談したいということでした。
私は、占い業・カウンセリング業が本業ですが、探偵業や古物商の認可も持っています。
警察・関係省庁からは、暴力団関係者との接触や飲食は固く禁じられています。
もちろん、占い業・カウンセリング業だって、同じです。そういう付き合いは×です。
社会常識としてダメに決まってます。
ですが、
「暴力団を辞めて更生したい」
とか
「真面目な仕事に就きたい」
という相談に乗ることは、占い師・カウンセラーとして、まっとうな業務じゃないですか。
というか、「人の道」じゃないですか。
ということで、知人夫婦の家に伺い、夕食を食べながら、息子さんとその婚約者と長く話をさせてもらいました。
でも、私の意に反し、そのご夫婦も息子さんも、私から「ニッチ市場」「すき間産業」のことばかり聞こうとするわけです。
つまり、「現在って何をやれば儲かりますか?」的なことばかり…(汗)。
そして…。
「月森さんが、現在までどういう仕事をし、どうやって生きてきたかを、息子に話してあげてくれ。」
と頼まれまれました。
私としては、サクセス・ストーリーなんて話すつもり、まったくありません。
第一、私は成功者じゃない…(笑)。
毎日赤字でヒーヒー。
ただただ、ひたすら必死に生きてきただけですよ(汗)。
それに、私が独立してやってきた業務について、彼に詳しく話したって、彼には何の足しにもならない。
私だから、この人生ができたわけです。
彼とはキャラクターも何もかも違う。同じことができるわけがない…。
私が彼に話してあげたいことって、そんなことじゃない。
「世の中のすき間産業」のことや「私の仕事の経歴・やり方」じゃない。
私が彼に話し、諭してあげたいことは、ただひとつ。
「生きる力」についてです。
「生きる力」…。
みなさんも考えてみてください。
世の中を渡る上で一番大事なことです。
世の親たちが子どもに与えるべき一番のものが「生きる力」です。
そして…。
「生きる力」は、どんな状況下でも悠々と世の中を渡れる魔法の杖です。
だから、彼には「生きる力」について話してあげたかったわけです。
世の中には、さまざまな講演会があります。
でもそれらって、ほぼ、彼ら自身のサクセスストーリーを話して終わるものばかり…。
私の場合、そのような講演会を聞いても、
「ふーん。そーなんだぁ…。」
で終わります。
な~んか、小説や自伝を読んでる気分…。
つまり、自分に響かないんですよ。
自分に当てはまらないんです。
もちろん、努力に努力を重ね、「のし上がるべくしてのし上がった人」もいるでしょう。
そういう人のサクセスストーリーだったとしたら、確かにためになります。
だけど、ほとんどの場合、「時代」だったり「環境」だったり「血筋」だったり「人間関係」だったり、いろいろな要素が相まっての成功です。
「たまたま彼らだったから、成功できた」
という話ばかりです。
だから、ほとんどのサクセスストーリーって、「自分の糧」にならないんですよ。、
それに、彼らを真似ることなんて不可能です。
彼らと私は違います。
もし彼らと同じように真似ることができたとしたって、いろんな付帯要素が絡みますから、同じ結果にはならないでしょう。まったく反対の結果になることだってあるでしょう。
だけどですね、一方…。
例えば…、美濃の国主にまでのし上がった斎藤道三や太閤秀吉公のサクセスストーリーだったとしたら、非常にためになることでしょう。
なぜなら、道三や秀吉公だったら、付帯要素・外的要因なんてまったく関係なくのし上がるでしょうから。
「どんな世」「どんな世界」「どんな環境下」だったとしても、必ず同じように出世するでしょうから。
彼らこそ、さきほどもちょっと触れた「のし上がるべくしてのし上がった人」たちです。
なぜ「のし上がるべくしてのし上がる人」ができあがるのか?
それは圧倒的な「生きる力」を持ってるからにほかなりません!
道三や秀吉公には、それがあります!
彼らのサクセスストーリーからは、彼らの持つ「生きる力」というものを学ぶことができるのです。
だから、誰にとっても、ためになるわけです。
じゃ、「生きる力」って、具体的に何を指すでしょうか?
「礼儀」だったり、「根性・粘り強さ」だったり、「なりふり構わない強引さ」であったり、「仲間作り」であったり、「向上心・勉学」であったり、「品行方正さ・義理理深さ」であったり…。
はたまた、「日々の節制や健康」であったりもするでしょう。
ま、難しいですけど(笑)、いろいろな要素が集まっての「生きる力」です。
世の中の成功術の指南って、「あれを学べ」「この資格を取れ」の「スキル向上論」ばかりじゃないですか。
そりゃ、スキルは大事でしょう。
「語学」や「技術」は必要でしょう。
だけど、「生きる力が」なけりゃ、そんなもんは、ものの役に立ちません。
「生きる力」って、それだけ大事です。
私はよく、女性の相談者から、こういう質問をされます。
「どのような基準で将来の旦那さんを選んだらいいですか?」
って。
私はけして、
「安定した職業の人」
とか
「一流企業に勤めてる人」
なとどは言いません。
そのようなとき、迷わず言わせてもらってます。
「“生きる力”がある人をお選びなさい。」
って。
「生きる力がある人」は、どんなときでも悠々と乗り切り家族を守ります。「生きる力がある人」という基準で選べば、間違いがありません。
また、こういう相談もあります。
企業をリストラされ、就職が決まらない旦那さん。
企業において同じ業務しかやって来なかったから、いきなりクビになっても何もできやしない。
就職先も決まらなきゃ、家庭では奥さんに責められる…。
どこへ行っても針のムシロ…。
誰に泣きついても始まらない…。
でも…、そんなときだって、「生きる力のある人」の場合は、なんとしてでも乗り切っちゃう。
そして数年後には、それを笑い話にし、人生の肥やしとし、悠々と人生を渡ってる…。
それだけ「生きる力」って大事です。
「男子の人生の根幹」です。
世の親たちが勘違いしているところがあります。
「一流企業に入れること」ばかりに気を配って教育してるきらいがあります。
そんなん、な~んの意味もない。
人間の真価が出るのって、その後ですよ、その後!
辞めたときですよ!
「その一流企業を突然クビになったときに、どーやって生き抜くか」
の方がずっと大事!
人生何があるかわからない。
順風満帆なんてこと、なかなかないですよ!
上司や会社に嫌われ、左遷になるかも知れない。
追い詰められて、会社を辞める羽目になる可能性もある。
はたまた、やってもいないのに痴漢の犯人に仕立てあげられ、懲戒免職になるかも知れない…。
そんな状況のときに、どうするかってこと。どう対応して生きていくかってこと。
そのときに、どうやって家族を守り、どうやって人生の最後まで生き抜くかっていう方が、「一流企業に就職するスキル」なんかよりもずっと大事です!
私自身、プロフィール欄にあるように大学を卒業してます。
だけど実は、独立してからオールアバウトプロファイルさんに登録させてもらうまでは、ほぼ学歴を名乗ったことがありません。
プロフィール欄に学校名を入れたことありません。
学歴も資格も使ってませんし、コネなんてな~んにもありません。
「生きる力」だけで生きてきたつもりです。
この学歴社会の中ですら、学歴がなかったとしても、「生きる力」さえあれば、なんとかなるわけですよ。
「生きる力」…。
みなさんも、考えてみてくださいな。
そして…。
もしあなたが親だったら、子どもには何よりも「生きる力」をつけてあげて。
学歴よりも、語学よりも、ど~んなスキルよりも大事ですから。
もしもあなたが亡くなった後でも、それさえあれば、子どもは大丈夫ですから。
そうそう。
件の、知人夫婦の息子さん。
最終的に…。
いろいろ話させてもらって…。
心配いらないと思いました。
礼儀もしっかりし、愛嬌があり、姿勢をただし、親に迷惑かけたことを恥じていました。
「生きる力を持ってる子」だと感じました。
彼なら、ちゃんと暴力団を辞め、更生し、ちゃあんと仕事と家庭をを持ってやっていくでしょう。
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