子どもに「無条件の承認メッセージ」を! - 子供の教育・受験全般 - 専門家プロファイル

後藤 高浩
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子どもに「無条件の承認メッセージ」を!

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親は子どもに対して、生まれた時から様々なメッセージを送っています。これを専門用語では「ストローク」といいます。ストロークは、他人の存在を認め、その存在を認めたことを表す言動です。赤ちゃんの時には、ただ抱きしめてあげるとか、撫でてあげるとか、身体で表現するストロークから始まり、そのうち、笑顔を見せるとかうなずくとか、視覚を中心としたストロークが加わってきます。そして、3歳~4歳くらいを境に、言語によるストロークの割合が増えていきます。

このストロークを考える時に重要な点が2つあります。1つは、ストロークにはプラス(肯定的)なものだけでなく、マイナス(否定的)のものもあります。身体的なもので言えば、ひっぱたくとか蹴飛ばすとか暴力的なものです。非言語のもので言えば、睨むとか見下すとかが、言語的なものでは、文句を言うことや罵倒することがここに含まれます。もちろん、子どもたちは(特に親からは)プラスのストロークをもらいたがっているのですが、心理学的に言うと、「特に小さな子どもは、ストロークが何もないよりはマイナスのストロークの方を求める」と定義されています。つまり、親に無視されること、無関心な態度を取られることが一番つらいのです。それよりは叱ってもらった方がなんぼかまし、ということです。子どもが、親の気を引こうとしていたずらしたり、特に兄弟げんかをふっかけるのは、この理論で説明することができます。

もう1つ、このストロークには(プラスのものもマイナスのものも)、条件つきのものと無条件のものがあります。例えばプラスのストロークで言えば、いい子にしていたらおこづかいをあげるとか、テストで良い点数を取ったら褒めてあげるとか、これは条件つきのプラスストロークです。条件つきのマイナスストロークは、悪いことをしたら叱るとか、〇〇しないとぶっとばすぞ!というようなものです。

子どもが親の愛情を本当に感じるのは、無条件のプラスのストロークを与え続ける中で、(子どもが納得する)条件つきのマイナスストロークを適度に与えられている状態なのです。例えば、テストで良い成績を取った時に褒めるのはいいのですが、悪い点数を取った時に叱られることが続くと、「お母さんは勉強のできる僕が好きなんだ」と思い込み、「成績が悪くなったら僕の存在価値がない」というような思いをどこかで持ってしまいます。また逆に(矛盾するように感じる方がいるかもしれませんが)、悪いことをしたのに叱ってくれないと、自分が疎外されたように感じてしまうこともあるのです。

子どもが生まれた時には、「あなたがいてくれるだけでお母さん(お父さん)は幸せ」と心の底から感じたはずです。無条件のプラスのストロークもたくさん送ったことでしょう。しかし、小学生、中学生と成長していく中で、(特にお母さんが)成績を上げて欲しい、いい学校に入って欲しい、もっと言えば自分の思い通りに育って欲しいという思いが強くなってしまい、条件つきのプラスストロークが多くなり、あげくの果てには、子どもと顔を合わせるだけで無条件のマイナスストロークを送ってしまうようになってしまったり…

子どもを叱るべき時は叱っていいのです。それができない家庭では、子どもが何らかの問題を抱えてしまう可能性が高いことが統計的にも明らかになっています。ただ、その前提に「無条件の承認」がないと、子どもが思春期を迎えた時に、「こんなはずじゃなかった…」ということになってしまう場合が出てくるのです。

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