第4章 裁判官はなぜ怒ったのか(5) - 刑事事件・犯罪全般 - 専門家プロファイル

羽柴 駿
番町法律事務所 
東京都
弁護士

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対象:刑事事件・犯罪

羽柴 駿
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(弁護士)
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閲覧数順 2016年12月04日更新

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第4章 裁判官はなぜ怒ったのか(5)

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(第5回) 
                             
 一方ガードマンCさんの警察での供述調書によると、Cさんはダンプカーを誘導していました。ダンプカーが工事現場から前進して、K通り方向へ左折して停止し、バックして方向転換し、図4の1の地点に停止した時、甲の位置にいたCさんは、アの地点に2〜3歳の女の子が立ち止まっているのを見ました。
 ダンプカーはゆっくりした速度で発進し工事現場方向に向かったので、Cさんも工事現場に戻ろうとして車の後を追いました。その時には女の子はどこにいたのかは見ていません。その後、車が交差点を過ぎたあたりで、Cさんは目の前で、ダンプカーの左後輪にその女の子が巻き込まれ轢かれるのを見ました。その直後、Y運転手も気がついて車も止まりました。
 後に述べるように、Cさんは実はこの事故のキーパーソンともいうべき人物であり、公判においても最も重要な証人となるのですが、捜査段階ではこの1通の調書が作成されているだけのようでした。そこから推測すると、捜査、起訴を担当した検察官はCさんを被疑者として取り調べなかっただけでなく、参考人として検察庁に呼ぶこともしなかったようです。私にはそのことも捜査の不十分さと思えました。
 

                             (次回へ続く)