【提案したこと】を評価する指導システム - 子供の教育・受験全般 - 専門家プロファイル

坪内 康将
独学指導者 
愛知県
塾講師

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対象:子供の教育・受験

大澤 眞知子
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)

閲覧数順 2024年04月28日更新

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【提案したこと】を評価する指導システム

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「先生・・・」


勉強をしていれば、いろいろな相談が来ます。


なかには提案をしてくる生徒もいます。



塾屋では

【少しでも考えた提案】

には全てOKを出すようにしています





生徒が何か提案をする。




そのことを塾は評価したいのです。



大人(塾・学校)の言っている通りに従うのが生徒ではありません。従わせることだけが教育ではありません。





実際に、提案ができる人材が求められている時代ですし、ルールのまま動いていても人と差はつきません。



これまでにたくさんの提案が生徒から出て、OKされ、その後の塾の基盤になっているものもいくつかあります。



具体的に、どんな提案かという例を挙げてみます。



例1 中3生Aさん


 国語の実力テスト前に塾で過去問を解かせました。それぞれに目標点を設定し、目標に達していない生徒は、さらにもう一年分の過去問を解くというルールにしました。

 Aさんは一回目の過去問で目標点をクリア。

しかし、そこで彼女は・・・


「帰らず、もう一年分やっていってもいいですか?」

と提案しました。




例2 小6生のBくん


 毎週土曜日に、勉強してきた課題をテストする日があります。しかし、その週は土曜日に用事があり欠席する予定になっていました。

しかし、そこで彼は・・・


「来週に回すのが嫌だから金曜日に来てテストできませんか?」

と提案しました。



例3 高2生のCさん


 毎週末に英語と数学の学校の授業内容のデータベースの作成を課してあったCさん。

しかし、二週間後に彼女は・・・


「週末にまとめて復習をすると、鮮度が落ちるので、毎日その日にデータベースを作ってもいいですか?」

と提案しました。




このように、学年や成績に関わらず生徒は提案をしてくれます。


塾や学校によっては提案しても拒否される一方であったり、頭ごなしに怒られそうな雰囲気のところもあります。


しかし、こうして提案したことを評価しているので

「何を言っても怒られる」という雰囲気は全くありません。


かといって、何でも言えば認めてくれる・・・というわけではないことは、次第に理解されていきます。




自分なりに提案してくれる生徒は、学力も高く、成績も上がっています。



塾や学校の中で決められたルールやシステムは、もちろんあります。そのなかで、自分なりに工夫をすることはとても大事です。



スポーツだって、いろいろな個性あるフォームや作戦があったりしますよね。


しかし、それを越えたところに自分の味だったり、新しい可能性が見えてきます。



お子様の勉強生活のなかに「自分から提案できる場」「提案を聞いてくれる場」はありますか?





ぜひとも、指導される保護者の方、講師、先生方には、お子様の「提案」を一度、聞き入れて認めてあげてください。


私は身をもって、指導する側にもメリットや発見が大きいことを知っています。提案を評価することは、指導する側にも大きな意味があります。


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