- 坪内 康将
- 独学指導者
- 愛知県
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
「先生・・・」
勉強をしていれば、いろいろな相談が来ます。
なかには提案をしてくる生徒もいます。
塾屋では
【少しでも考えた提案】
には全てOKを出すようにしています。
生徒が何か提案をする。
そのことを塾は評価したいのです。
大人(塾・学校)の言っている通りに従うのが生徒ではありません。従わせることだけが教育ではありません。
実際に、提案ができる人材が求められている時代ですし、ルールのまま動いていても人と差はつきません。
これまでにたくさんの提案が生徒から出て、OKされ、その後の塾の基盤になっているものもいくつかあります。
具体的に、どんな提案かという例を挙げてみます。
例1 中3生Aさん
国語の実力テスト前に塾で過去問を解かせました。それぞれに目標点を設定し、目標に達していない生徒は、さらにもう一年分の過去問を解くというルールにしました。
Aさんは一回目の過去問で目標点をクリア。
しかし、そこで彼女は・・・
「帰らず、もう一年分やっていってもいいですか?」
と提案しました。
例2 小6生のBくん
毎週土曜日に、勉強してきた課題をテストする日があります。しかし、その週は土曜日に用事があり欠席する予定になっていました。
しかし、そこで彼は・・・
「来週に回すのが嫌だから金曜日に来てテストできませんか?」
と提案しました。
例3 高2生のCさん
毎週末に英語と数学の学校の授業内容のデータベースの作成を課してあったCさん。
しかし、二週間後に彼女は・・・
「週末にまとめて復習をすると、鮮度が落ちるので、毎日その日にデータベースを作ってもいいですか?」
と提案しました。
このように、学年や成績に関わらず生徒は提案をしてくれます。
塾や学校によっては提案しても拒否される一方であったり、頭ごなしに怒られそうな雰囲気のところもあります。
しかし、こうして提案したことを評価しているので
「何を言っても怒られる」という雰囲気は全くありません。
かといって、何でも言えば認めてくれる・・・というわけではないことは、次第に理解されていきます。
自分なりに提案してくれる生徒は、学力も高く、成績も上がっています。
塾や学校の中で決められたルールやシステムは、もちろんあります。そのなかで、自分なりに工夫をすることはとても大事です。
スポーツだって、いろいろな個性あるフォームや作戦があったりしますよね。
しかし、それを越えたところに自分の味だったり、新しい可能性が見えてきます。
お子様の勉強生活のなかに「自分から提案できる場」「提案を聞いてくれる場」はありますか?
ぜひとも、指導される保護者の方、講師、先生方には、お子様の「提案」を一度、聞き入れて認めてあげてください。
私は身をもって、指導する側にもメリットや発見が大きいことを知っています。提案を評価することは、指導する側にも大きな意味があります。
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