望んでいるのは【良い】環境ですか【真実の】環境ですか? - 子供の教育・受験全般 - 専門家プロファイル

坪内 康将
独学指導者 
愛知県
塾講師

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対象:子供の教育・受験

大澤 眞知子
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
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(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)

閲覧数順 2024年04月23日更新

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望んでいるのは【良い】環境ですか【真実の】環境ですか?

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  1. 育児・教育
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塾の環境は、大きく3つに分かれています

それは授業形式ではなく、雰囲気に・・・です



1、来た生徒、いる先生によって環境が変わる塾


2、とにかく【良い】環境を与える塾


3、将来的に現実になる【真実の】環境を与える塾





それぞれ説明します



1、来た生徒、いる先生によって環境が変わる塾


これは、「相手任せ」の塾です。


先生が入れ替わり、熱血な先生になると熱血な塾になったり

問題児が入ってくると塾が荒れて・・・という具合です。


塾があらかじめ環境を設定していないため、常に生徒や先生によってコロコロ変わります。


教室長がコロコロ変わるような塾、小さな個人塾、個別指導塾ではよくあることです。





2、とにかく【良い】環境を与える塾


その生徒にとって【助かる】環境を与えていく塾です。


例えば

・徹底して1から教え込む、

・どんな質問も全て教え込む

・生徒のやる気をいつも上げてあげてあげる

・何度も同じことを注意してあげる

・いつも個別で付きっきりで教える

・学校で習う前に丁寧に教えておく

など、【良い】環境を与え続けます。


この方針は<いま>に注目した指導環境ともいえます。


主に、進学塾や大手塾、小規模で塾長がマンパワーでやっている塾によくあることです。






3、将来的に現実になる【真実の】環境を与える塾


その生徒の将来の環境を意識して、それに近い(またはステップになる)環境を提供する。


例えば、その生徒が大学受験をするなら、大学受験の勉強方法を取り入れる。

進学校を受ける中学生には、進学校でも通用する勉強を身につけさせる。

大人になったら「量」ではなく「成果」を評価されるので、成果を重視する。


この方針は<将来>に注目した指導環境ともいえます。


塾屋はの環境です

塾屋は徹底して

<将来の環境>に今の環境を合わせています


例えば

生徒がやる気がなければ、やる気にさせる・・・これが2の環境の発想です。

しかし、社会人になって、会社から「やる気にさせてください!」と期待する社員がいるでしょうか。

社員をやる気にさせるシステムがある会社がどれほどあるでしょうか。


たしかに、<いま>を考えたら、やる気にさせてあげれば結果は出ます。

しかし、将来、上げてくれる環境はなくなります。

だったら【やる気がなくても、できる】指導だったり

【やる気を勉強と引き離す】指導の方が大事ではないでしょうか。



他にも挙げれば

わからないものは何でも教えてあげる・・・これが2の環境の発想です。

個別指導の広がりを見ても、それは明らかです。

しかし、社会人(高校、大学でも)になって全てのことを1から教えてくれる

聞いたら何でも答えてくれる環境があるでしょうか。


きっと「自分で何とかしろ」「本当に聞きたいなら自分から聞きに来い」

「解決方法だけ伝えるから後は自分でそれを使え」という環境が待っているはずです。

だったら【まずは自分で解決する方法をもつ】

【自分から聞きに行かないと困る環境を与える】

【解決方法を試行錯誤させる】方が大事ではないでしょうか。









塾屋の基本方針は【点】ではなく【】です


いかに、点の意識・環境をなくし、線の意識・環境をつくっていくのかを指導の根幹においています。



困ったとき、困ったものを解決させるだけが塾の仕事だとは思っていません。

歯医者さんでいえば、虫歯を治すだけのようなものです。

しかし、それでは、いずれまた虫歯になります。

最近では、虫歯にならないようにと指導やケア、定期検査を重視するところが多いそうです。



教育も、点ではなく、線の指導が求められる時代になっているのではないでしょうか。

いま通われている塾 検討中の塾 通わせたい塾は、1から3のどれでしょうか。

「どちらかわからない」という方は、簡単な見分け方があるので

連絡いただければ、コッソリお教えします。



環境で人は育ちます。


塾も子どもにとっては大きな影響を持つ環境です。


その環境を考えずに塾を選ぶのは、やめましょう。


【先を】見ている保護者の方のために、塾屋があります。


お問い合わせ、ご相談はこちらまで

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