進学校の生徒の大学受験と、非進学校の生徒の大学受験 - 子供の教育・受験全般 - 専門家プロファイル

坪内 康将
独学指導者 
愛知県
塾講師

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対象:子供の教育・受験

大澤 眞知子
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
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閲覧数順 2024年04月26日更新

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進学校の生徒の大学受験と、非進学校の生徒の大学受験

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大学受験は高校生が選択する進路のなかで大きな決断です。



受験をしなくても、大学推薦、専門学校、就職という進路があります。


正直、これらは大学受験よりも苦労がありません。楽と言うと語弊があるかもしれませんが、少なくとも大学受験を乗り切れた高校生は、推薦も専門学校も就職もできたはずです。




その、大学受験ですが、通う高校が

進学校非進学校かで

勉強は全く異なります。




それを踏まえて塾や家庭教師を選ばないといけません。


これはとても重要な内容なので、周りに高校生(または高校生のお子様がいらっしゃる保護者の方)がいましたら、ぜひコピーしてでも見せてあげてください。



注意!

大学受験でも、医学部は別格ですので、この内容はあまり参考になりません。




<進学校の生徒の大学受験>

進学校に入学した当初、学校の先生から

おまえら、塾に通わないでくれ。学校の予習、復習と授業、補習を大事にしろ

と言われませんでしたか?



あれは、ほぼ事実です。


実際に使用している教材、ペース、(授業のわかりやすさは別として)レベルどれも、大学受験に対応した指導をしています。



塾に通ってしまうと、塾の授業がある時間だけ学校の勉強ができなくなります。


また、進度も学校とズレてしまい、例えば同じ数Ⅰでも、学校の数Ⅰと塾の数Ⅰの内容が違えば2倍勉強しないといけなくなります。


大量の宿題、予習、復習があるのに、さらに塾のが重なり部活も補習もある・・・これは中学時代の忙しいとは比になりません。



したがって、進学校に通う生徒は

【1、2年生は学校の勉強】

【3年生は志望校に応じて+αの受験勉強】

という勉強をオススメします。




実際に、塾屋では

1年生は、学校の日々の授業サイクルに慣れながら、危機管理能力を高める指導と、勉強を独学にシフトさせるための独学指導


・2年生は、引き続き学校の勉強をしながら、受験用のデータベースの作成、受験科目の【受験の1冊】の選定を行い、3年生に入って、【後は練習、暗記をするだけ状態】にしておく指導


・3年生は、学校の授業と受験本の復習をしながらデータベースの充実とテストを繰り返していきます





もしも塾、家庭教師を選ぶなら、

1、2年生のうちに、

いかに学校だけのサイクルにするか、

困ったとき独学で解決するかを学べるところ

を探すべきだと思います。




いや、そんなこと言ってるけど、進学校の子でもみんな塾に行ってるよ?」と言う方



進学校でも塾に通っている人がどんな目的で使っているかを知っていますか?



聞いてみてください。高校受験の進学塾ような使い方をしている人はいませんよ。





<非進学校の生徒の大学受験>

一方、非進学校の生徒にとって、大学受験をする生徒は少数派です。


まずは、学校の先生に「大学受験をします」と宣言しておきましょう。それが第一歩です。



非進学校のなかには「大学進学クラス」がある場合もありますが、それでも大学推薦がメインである学校も多いため「大学に行く」ではなく「大学を受験する」と言わないといけません。



なぜなら、非進学校の高校にとって、大学受験をするのは【当たり前】ではないからです。


よって、日々の授業の教材、ペース、内容、レベルは大学受験に対応しているわけではありません



よく、非進学校の生徒で「学校の成績が良いから、大学受験も大丈夫」と考えて受験したいと相談に来る方がいます。


その方に「今、大学受験が当たり前な進学校では数学はここまで進んでいて、国語は・・・」という実態を話すと大半のお子様が唖然とします。



実際に、ある非進学校の数学Ⅱと、進学校の数学Ⅱを比べたところ・・・

6月に、非進学校の3年生と進学校の2年生が全く同じ単元を勉強していました。


非進学校の生徒は、こうした「大学受験をする進学校の生徒たちの現状」を知りません。




なので、非進学校の生徒の大学受験は

【1年生は学校の授業】

【2年生は受験勉強】

【3年生は受験勉強+学校の補習】

で進めていくべきです。




あれ?非進学校の授業は大学受験に対応していないのに1年生はそれでいいの??

と思ったかもしれません。



非進学校の生徒の1年生は、前段階として「そもそも学校の授業が大丈夫なのか?」を試す必要があります。そのための1年間です。


非進学校の授業であっても、学校の授業が理解できて定期テストが取れないなら、大学受験は絶対に無理です。


1年生のうちに、学校のことは大丈夫!という状態にして2年生を迎えれば大学受験は良いスタートが切れるでしょう。



実際に、塾屋では・・・

・1年生は、学校の日々の授業サイクルに慣れながら、危機管理能力を高める指導と、勉強を独学にシフトさせるための独学指導


・2年生は、受験用のデータベースの作成、受験科目の【受験の1冊】の選定を行い、受験科目の先行履修をしていきます。

※非進学校では進度が遅いので、先に受験科目を最後まで勉強しないといけません。


・3年生は、大学受験生と同じ量・内容でスケジュールを組み、受験勉強をします。




非進学校の生徒が塾、家庭教師を選ぶ際には【大学受験だけ】指導する塾、家庭教師を選びましょう。


そして、そこでは【スケジューリング】まで指導があるのかを確認しましょう。


非進学校の生徒の大学受験は、塾だけの勉強でなく家で何をしておくかが重要です。そこも含めた指導がなければ受験勉強はできません。






同じ大学受験を目指す高校生でも、高校による違いがあります。


これまで指導した経験から言うと


【進学校の生徒は、学校についていくことに苦労する】

・・・そもそものレベルが高く進度も速いため


【非進学校の生徒は、学校と受験とのダブルスクールで苦労する】

・・・学校の内容と受験の内容の2つを同時進行するため




私は進学校出身ですが、もし非進学校に通っていて同じように国公立に行けるような勉強ができたかというと・・・自信がありません(泣)

それくらい、非進学校から国公立は難しいです。その証拠は、各高校の進学実績を見てもらえばわかると思います。

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