- 松下 雅憲
- 株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
- 東京都
- 店長育成・販売促進ナビゲーター
対象:人材育成
最近、私の周りでは「褒められて育つ」「叱られて育つ」の論議が良くあります。
ま、論議と言うよりは、「私は褒められて育つタイプだよ~」とか
「あの人は、叱られた方が伸びるよね~」という会話なんですが・・(笑)
私自身は、明らかに「褒められて育つタイプ」です。(ですよ!知ってた?)
指摘事項が先行したり、叱られると、マインドがググーンと下がり、しょぼーん、となり、よ~し、やるぞ~、とは思えなくなります。
私は、人は誰でも、「褒められて育つタイプ」だと思っているのですが、中には、
「私は褒められるのは苦手。厳しくビシビシ言ってくれる方が、伸びる」と言う人もいます。
また、冒頭のように「あの人は褒めるより叱った方が、いいよね~」と言われる人もいるのです。
「本当にそうなのか?」私はいささか疑問を持っていました。
しかし、最近、この意味が分かってきました。
「叱られて育つ」人は、「褒められて育つ」人よりも、更にワンステージ高い所にいるんです。
「叱られて育つ」人は、叱ってくれる人の「愛情」と「成長を期待する気持ち」を褒められる以上に感じることが出来る人なんだと思うのです。
だから、叱られていても「嬉しい」し「愛されている」と感じるのです。
こういう人は、叱られながらも「相手の立場」「相手の気持ち」が良く理解出来ています。
私は、そのステージには行っていませんから、「叱られる」のが先行すると、「自分軸」で落ち込みます。
相手の「愛情」は、うまく受け止められません・・・
まだまだですね。
「叱られて育つ」人はいます。
しかし、こういう人は、「叱られながらも、愛情を同時に感じられる人」です。
しかし、「叱られる」だけでは、いけないのです。
「愛情を込めたお叱り」だから感じられるのです。
怖いのは、この積極的に指摘を求める人の言葉だけを真に受けて、どんどん指摘だけ、ダメ出しだけをする人がいると言う事です。
「叱られて育つ」と言う人はいますが、「叱って育てる」と言う方法はありません。
相手の受け取り方に応じて、愛情を一杯含んだ「お叱り」でないと、伝わりません。
しかも、相手が、褒め言葉でしか受け取れないようならば、叱ると逆効果です。
いくら愛情を込めていても、相手が受け取れないのならば、それは、愛情の押し売りです。
相手の為を思って、愛情を込めていても、それは自分軸。
自己満足です。
相手が、受け止められるかどうか、確かめること、これが相手軸視点。
褒めるのも、叱るのも、相手への愛情を込めて、相手が受け止められるかどうかを、ちゃんと確認して、伝えて上げたいものです。
ちなみに、私は、まだまだ未熟です。
愛情を受け取れる力がありません。
だから、褒めて~!!!
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