- 中村 英俊
- 株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
- 東京都
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
広報活動において共通の悩みは幾つか挙げられますが、中でも”ネタ探し”は永遠の悩みのひとつであろうと思います。
広報部門になかなか鮮度の高い情報が集まらないということとも関連していますが、これからの課題に対してどう取り組むかによって広報の質に大きく差が出てきます。
そこでお勧めしたいのが、ネタ探し帳です。
予算時に出来る限り素材となり得るネタを発掘しメモをとることをお勧めします。その際、素材名のみならず、切り口や情報カテゴリ、部門別、発信者などの情報も整理しておくと、製品や部門別の偏りが見えてきます。情報が少ないところは積極的にヒアリングを行い全体的なバランスを維持していくことも重要となります。
また単に広報部門に回ってきた予算書をみても余り詳細な情報は確認できません。出来る限り本社部門に回ってくる前の各部門で積み上げている予算書を入手した上で各担当者にヒアリングしていくことが必要となります。
予算時にネタ帳にメモしておくことの最大の利点は、広報素材の発生する時期が事前に解ることです。一見、当たり前のことでもありますが、予算はあくまでも予定にすぎず、実際に発生する時期と異なることが少なくありません。広報素材が発生する旬の時期を逃さないために、早い段階から定期的に進捗状況を部門に確認して旬を逃さないようにするためです。
また予算時での切り口を並べておくことと同様に重要なのが、過去の発信素材です。これはリリース配布したもののみならず、個別取材等で話した内容も対象となります。
以前掲載しましたが、広報素材の発信機会は1度ではありません。その2度目、3度目の機会を逃さないようにするためのメモとなります。一度発信した後は、いつ頃、或いはどの様な状態になったら次の発信機会が訪れるのかを記載しておくと良いでしょう。
それとこれらネタ探し帳は、個人の手帳に留めておくのではなく、部門で共有することをお勧めします。自身での備忘対策にもなりますが、他の方のメモ内容や切り口、手法などは少なからず参考になる筈です。また広報兼務者の場合も管理部門や販促部門、総務部門など自身の所属する部門で共有することで情報を得るというような活用をしていくと効果的です。
ネタ探し帳の活用が軌道に乗れば、ネタが無い時にどこを探せば良いか、誰を探れば良いかなどが解ってきます。発信に偏りが無いかもチェックできることもあり是非ともお勧めします。
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