- 細谷 健一
- グラッドスタジオ一級建築士事務所 代表
- 神奈川県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
今日は、建築の豆知識として道路斜線について簡単にご説明します。
道路斜線とは、道路の幅によって建物の制限を受けることです。
通常ならば、斜めに描いてある線を越えて建築することはできないのです。
少し古いビルなどは、図のように切り取られている建物って良く目にしますよね。
これらはこの制限によるもの場合が多いです。
しかし、この制限を緩和する天空率と呼ばれるものがありまして、
これを使えば、道路斜線を超えて建てることができる場合があります。
これは、住宅の時も同じです。
上の図では、あまり変わりがないように思われますが、状況によっては大きく変わる場合もあります。
設計者さんの口から「道路斜線制限によって厳しい」なんていう言葉を聞いたら、「天空率を使ってもダメですか?」
と聞いてみると良いかもしれません。
知識のある お施主さんだと思われると思います。
天空率を使うには面倒な計算が必要なので、設計者によっては出来ない人もいるのでお気をつけください。