スマートハウスはお得な最新型省エネ住宅? - 住宅設計・構造全般 - 専門家プロファイル

阿部 哲治
TAS企画一級建築士事務所 代表
東京都
建築家
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スマートハウスはお得な最新型省エネ住宅?

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最近、住宅メーカーを中心にスマートハウスが話題となっています。
「スマートハウス」とは賢い(スマート)家という意味ですが、文字通り住宅で使用するエネルギーを最新のIT(PCやスマホ等)でコントロールして便利で省エネルギーな住まいを実現するというものです。
今までの省エネ住宅との違いは、建物自体の省エネ性能(断熱材や断熱性能の高い窓などで家を覆う)やエネルギーの創出(太陽光利用のソーラーや地熱利用などでエネルギーを生み出す)だけでなく、これらを複数組み合わせてHEMSを使ってうまくコントロールする家という点です。
HEMSとは、ホーム・エネルギー・マネジメント・システムの略で、「住宅エネルギー管理システム」のことです。
家庭内の電力エネルギーを管理・制御することで、効率的・効果的に省エネルギーを実現しており、使用電力量をコントロール機器で視覚的に確認できるので(電力の見える化)より効果的に楽しく節電をすることが可能です。
経済産業省によると、「電力の見える化」を導入するだけで、普段の生活をしていてもおよそ20%節電が可能であると言われています。
又、リチウムイオン蓄電池を用いることによってソーラーや深夜電力の電気を一時的に蓄えるタイプの住宅も出現しています、更に、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド電気自動車(PHV)を蓄電池として利用するケースも増えていくことが予想されておりますが、これはEVやPHVに搭載されているリチウムイオン蓄電池が一般の家庭で必要とする電力を供給するのに十分な容量があるからです(一回の充電で一般的な家庭の2日分がまかなえる)。
蓄電池は災害時(停電時)に役立つことも確かですし、夜間の安い電気を蓄電して、昼間に使うという運用を行えば、ピークカットになるし、光熱費も安くなるので、これも、省エネ&省コストに役立ちます。
昨年の震災以来、原発依存から自然エネルギーへの転換やピークカット(深夜電力の活用)などへの誘導政策もあって、HEMS(コントロール機器)の需要が非常に高くなってきました。
又、こうした省エネシステムへの補助制度も増えていますので、最新の省エネ機器を利用した家を建てるのであれば、このあたりを良く確認した方が賢い家づくりができます。

補助金関連
・ 定置用リチウムイオン蓄電池補助金 ・・・ 上限 100万円
・ HEMS補助金 ・・・ 最大 10万円
・ 太陽光発電補助金 ・・・ 3.5万円/kw(システム価格が 47.5万円以下) → 4kwなら 14万円
・ エネファーム補助金 ・・・上限 70万円

太陽光発電に関しては、国の制度と並行して地方自治体も助成するケースが多いので、これに上乗せされることから、約200万円くらいの補助金が出ることになります。
当然ながら、これらを導入すると、かなり高額になるので、それを緩和するために補助金が出るわけで、自分の住宅予算に200万円のコストダウン効果があるという訳ではありません。
逆に、光熱費のランニングコストが下がる分、初期費用は割高になると言うのが実際でしょう。
そうなると、住宅ローンの返済も多くなるのですが、ローン返済も光熱費も広い意味での「住居費」だと考えると、住宅取得後の家計の負担は、あまり変わらないということになるかもしれませんが、長期的には社会資産としてのインフラ整備に役立つことは間違いないでしょう → スマートシティーへ発展していく。 (スマートシティーについては、次回に) 

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