- うえた さより
- 株式会社ローズ・ウェッジ 代表取締役 カラーアナリスト・コンサルタント
- マーケティングプランナー
対象:ビジネススキル研修
最近、書店さんに行くと、テレビによくご出演されている医師の若く見える秘けつを書いた本が店頭でズラリと並んでいます。
実をいうと、私は若く見えることが得なのか損なのか、真剣に悩んだことがありました。
特に、カラーの仕事をしていると、女性に向かって7才若く見えるというのは評価が高くても、男性相手のビジネスの世界になると、ただたんに、若く見えるだけでは何の信用も得られないという現状に立たされます。
いっそ、老けて見える方が貫禄があって、得なのではないか?
知り合いの方で、かつて銀行員だった方がいました。30代にして、頭の髪の毛が少々さみしくなっていったですよね。でも、そのおかげで、顧客企業へ営業へ行くと、支店長自ら来られた思い、丁重にしていただけたとのこと。支店長と並んでいても、自分の方が支店長だと思われたようです。
ちょっぴり得をしたらしく・・・・。
やはり、老けているのが得なのでしょうか?
私のこれまでのビジネスの中の経験の感覚では、営業している時、人それぞれの尺度があるようです。若く見える人が好きな人もあれば、派手に見えるのが好きな人もいます。地味だが、腰をすえたタイプの人を好む人だっています。
それぞれに合わせるのはたいへんです。
むしろ、自分の中で一定の基準やテーマ、イメージを作っておくのが一番いいのでは?と改めて思ったほどです。
さて、著書を出版するとき、編集長さんから
「あのお〜。文章を読む限り、ある程度の年齢だと思うのです。うえたさんは若そうに見えるのですが、何才ですか?」
「○○才です。」
・・・で、ダメだとか言われるのかと思ったら
「やはり。いいんですよ。そのご年齢の方が。売れるからです。」
一瞬、「えっ!?」
って思いましたね。売れるって!?何でしょう!?
「いろんな局面を乗り越えているでしょう。人生の長い経験から導き出した答えがこれです。と静かに示されているようなものなんです。若い子のように、知識の中の情報じゃない与えられた情報じゃない、嫌な想いもされながら勝ち得てきた真実を語っているようなものですから、読者に共感され売れるのです。」
かつて、若く見えるのが損をしたと思った時期がありましたが、それは、中身がしっかりしていなかった未熟だった・・・ということでしょう。
実際、年齢がかなり上で、しっかりした考えや意見を持っているにもかかわらず、見た目は若そうで雰囲気はあか抜けている・・・冒頭の医師はまさにそのとおりでしょう。
だから、信憑性もあり、人を納得させることもできる。
見た目の若さと中身のしっかりさに思わずギャップを感じる・・・。これが、これからのビジネスに必要なのではないでしょうか。
中身の考え方もしっかりさせながら、若く見えることも怠らず・・・そうなると、若く見えるほうが得に決まっていますよね。
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