- 若原 一貴
- 代表取締役
- 東京都
- 建築家
対象:造園・ガーデニング
新宿区の落合、中井付近を流れる妙正寺川沿いに、かつて染め物職人の大きな村がありました。昭和の30年代ころまでは、この川で染めの水洗いをする風景が日常生活の一部であり、たくさんの美しい染め物が風に舞うように干してあったそうです。今日から日曜日まで開催されるイベント"染の小道"は、そんな都市の風景の記憶を蘇えらそうというもの。今も残る染め物屋さんと地域の人達の手作りなイベントです。わずか半世紀の間に失われた落合の染物文化が、こうした試みで蘇るということは大きな意味のある事だと思います。
人が昔から暮らす街にはその場所特有の歴史や文化があります。世の中が急激に均質化する時代だからこそ、小さな場所の「そこにしか無いもの」に本当の価値があるように思います。
参考:染の小道 http://somenokomichi.com/
若原一貴/若原アトリエ
http://www.wakahara.com/
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