「歯みがき」っていつしたらいいの? - オーラルケア・歯磨き指導 - 専門家プロファイル

守屋 啓吾
医療法人社団東風会 
歯科医師

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対象:一般歯科・歯の治療

赤岩 経大
(歯科医師)
赤岩 経大
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閲覧数順 2024年05月10日更新

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「歯みがき」っていつしたらいいの?

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「歯みがき」っていつしたらいいの?

 よく聞かれる質問だ。ところがなかなか答えるのがむずかしい。
まず、そもそも何のために歯みがきをするか?だ。
虫歯予防のためなのか?歯周病予防のためなのか?

歯周病予防のためのブラッシングならばいつでもいい。
1日に1回はきちんと長めの時間をかけてブラッシングすることによって、歯と歯の間の粘膜が強くなり出血しなくなる。そうするとそれをエサにしている歯周病菌が繁殖できなくなるのだ。

虫歯予防の場合、食後すぐに口の中のphは下がっていくが30分もすると唾液の緩衝能によって再びph5.5以上になっていく。わざわざphが下がっている時にブラッシングする必要はないと思うのだが、このあたりは見解の分かれるところだ。

糖の濃度が高くて長時間phが下がるようなものを食べた時は早めにそれを取り除いて唾液の働きを助けてあげた方がいいだろう。キシリトールガムなども有効だが主な作用はphを下げずに唾液を活発に出すことらしい。

「朝、起きてすぐの歯みがきが、あなたを守る」の著者の川合満先生によると、口の中の最近のタンパク分解酵素によってインフルエンザの表面にあるHA(ヘモアグルチニン)という突起が針のようになり体の細胞に感染しやすくなるという。

また東京歯科大の奥田克爾名誉教授らの研究によると口腔ケアをすることによって高齢者のインフルエンザの発症率が10分の1になったとのこと。口の中を清潔にすることが健康を守ることに直結するのだ。

ちなみに川合先生によると「朝、起きたばかりの口の中は、ウンチ10グラムに相当する細菌でいっぱいです!」とのこと。朝一のブラッシングをあなたの習慣に組み込んでみませんか?