GKB47のネーミング - 広報・PR・IR全般 - 専門家プロファイル

中村 英俊
株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
東京都
広報コンサルタント

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閲覧数順 2024年04月30日更新

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GKB47のネーミング

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交通事故で年間に亡くなられる方が約5,000人という中、自殺者は14年連続で3万人を超えるレベルで推移しているとのこと。


調べてみると平成元年では交通事故発生から24時間以内の死亡者は1万人を超えていたものの、その後完全な右肩下がりを続け、現在では約5,000人のレベルまでに至っている。これはキャンペーンなどの効果などではなく、間違いなく警察の日々の努力の賜物であることは間違いのない事実だろう。


それに比べ自殺者は3万人。止むを得ず亡くなってしまう方の6倍の数値にあたる。そして国民10万人当たりの自殺者という国際比較では、不名誉な事に日本は第8位という高位置に属する。


そして3万人の年齢構成(2009年厚労省人口動態統計)は下記。


①55~64歳 約5000名

②45~54歳 約4100名

③35~44歳 約3700名

④65~74歳 約3000名

⑤25~34歳 約2700名

⑥75歳~   約2200名

⑦15~24歳 約1300名

⑧その他


GKB47の活動は、正式決定後、AKB48が全面協力して啓発活動を計画していたようだが、AKB48の呼びかけ応える年齢層ではない様に思えてならない。またGKB47の47は、AKB48の48に合せるべく都道府県数を入れ込んだようだが、自殺者を都道府県別にみると圧倒的に大都市に偏っている。

また自殺率を見ても特徴があることから、全国的に一斉に取り組むことが奏効するとも限らない。


このことからもGKB47のネーミングは、実態に即しない単なる”キャッチーなワード”と言わざるを得ない。


しかし一番の問題は、このネーミングに対して大の政治家があーでもない、こーでもないと騒ぎ立てていること。自殺者削減には単なる呼び掛けでは効果はなく、経済対策やセーフティーネット整備など多くの施策が必要であり、正直ネーミングなどどうでもいいことと言える。


本質を掴んでいないネーミングは効果が無いばかりか、逆効果という事例ではないだろうか。

また本質を置き去りにして表面的な議論しかしていないのも今の政治家を示しており、このことからも本来浸透させたい訴求メッセージが伝わらないばかりか、政治家の資質に注目してしまうのは私だけではないのではないだろうか。


安易なネーミングにはご注意を!


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