緊急投稿 「答案の見直しって、子どもにできるの……?」 その4 - 中学校受験対策 - 専門家プロファイル

岡松教育進学研究所 代表
愛知県
家庭教師

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対象:子供の教育・受験

広瀬つみき
(2歳3歳専門の子育てアドバイザー)

閲覧数順 2016年12月05日更新

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緊急投稿 「答案の見直しって、子どもにできるの……?」 その4

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前回の「その3」では、「答案の安全な『見直し』」についてお話しいたしましたが、今回は、「多少リスクを負ってでも『内容面に踏み込んだ見直し』をしたい(させたい)」場合に、できる限りリスクを低減させる方法についてお話ししたいと思います。そのためには、問題を解いているときに、多少の作業が必要になります。

「その3」の項目1と2に続くものとして、次の3をお読み下さい。

 

3 見直すためにどんな準備をしておけばよいのか

前回の「その3」で「内容面に踏み込んだ見直しはさせない方がいい」とお話ししましたが、どうしても「内容面のチェックもさせたい」とお考えの場合は、「解いている最中にしておくべき作業」についても指示を出しておく必要があります。

というのは、「内容面」のチェックというと、たぶん「選択の問いのチェック」となると思うのですが、この「『選択の問い』での見直しミスで、正解だった答えをあえて書き換えて得点を落とすケース」がよくあるからです。

このように「『選択の問い』で、『見直したために』○が×になってしまうのは、なぜか」その原因は単純です。

 

まず「選択の問い」の正しい解き方について、簡単にご説明しておきます。詳しくは、また、タイトルを改めましてお話しする機会があるかと思いますが、今回は「見直し」に関係する範囲で簡単にご説明します。

「選択の問い」の正しい解き方を簡単に図示すると「問い→本文→選択肢」となります。順に説明すると、

 問いを読む。

 問いの答えはどれかを検討するために「本文中の参照すべき場所」を探す

 その部分をよく読み、各選択肢と照らし合わせてふさわしい選択肢はどれかを判断する。

となります。ここでのポイントは、「選択肢を比較検討し、正しいものはどれかを判断する基準を『本文』から得ること」です。「本文を読み取って答える」わけですから、「抜き出す問い」だろうと、「本文から読み取った内容を自分でまとめる記述の問い」だろうと、そして、いまお話ししている「選択の問い」だろうと、本文を参照するのは当然です。

逆に言えば、「本文を参照する」という手順を省くと、間違えやすくなるわけです(まぁ、選択肢中から選ぶので、何分の1かの確率で「当たってしまう」こともありますから、絶対に間違えるとは言いませんが)。

 

さて、ここまでお話しすると、先が読める方なら「○が×になるメカニズム」も推測がつくと思います。

そうです、初めに問題を解いたときはちゃんと「本文を参照したうえで、答えた」のに、見直すときには「本文を参照せずに、答えを書き換える」と、「○が×になってしまう」のです。

ですから、「選択の問い」を「安全に」「見直す」ためには、「じっくりと読んで得た答え」を「瞬間的な判断で書き換える」ことのないように、ひと工夫が必要になります。

 

では、どうするか。

先ほど、「『選択の問い』の正しい解き方」についてお話ししましたが、このようにして「正しい解き方で解いた答え」は、「見直し」では「『絶対に』手をつけない」ようにしておけばいいのです。つまり、自分で記号を決め、その記号を問題用紙に書き込んでおくのです(解答用紙には、「受験番号」「解答」以外は書いてはならないため、この記号は問題用紙の方に書きます。「解答用紙に書く」と、何らかの不正の跡と見なされる場合がありますので、注意して下さい)。

また、「正しい解き方」はわかっているが、「本文のどこを参照すればよいかわからなかった」ので、「多分これだろう」という推測で答えてしまった(たとえば、「こんなことが書いてあったような気がする」と記憶に頼って答えた。あるいは、「アかイかのいずれかまでは絞り込めたのだが、本文から「決め手」を得られないまま、とりあえずアと答えておいた。など)ものにも、別の記号を決め、その記号を書き込んでおきます

もちろん、「見直し」の際には、「本文を参照して選んだわけではない」後者をもう一度解き直します。時間の許す範囲で、「本文の参照すべき部分」を探すわけです。

このようにすれば、「じっくりと読んで得た答え」を「瞬間的な判断で書き換える」というミスを防ぐことができます。また、「正しい方法」で答えられなかったものを「正しい」方法でその「正しさ」を確認したり、誤った答えを「正しい」答えに修正したりすることが可能になります。

 

とはいうものの、私は次のように考えているということを再度確認して、このタイトルでのコラムを締めくくりたいと思います。

「見直し」は「見直すことを前提に、自分で試験時間を短縮して行うものではない」、あくまでも、充分に「慎重に丁寧に解いた結果」、「幸運にも時間に余裕が生まれたとき」に行うべきものだ。

子どもに「見直し」を指示するのは、子どもが見て、正しい正しくないの判断ができるものに限るべきだ。

そのためには、「『どんな子でも』『どんな精神状態の子』でも「客観的に正しい正しくないを判断できる『見直し』項目を決め、それを『どんな順序で』チェックしていくのかも『事前に』決めておくことだ。

 

慎重に丁寧に問題を解き終え、受験番号を確認し、書き取りの漢字とぬき出しの答えを確認し(もちろん、「よしっ、ちゃんと書いてあるぞ」と確認し)、「ふーっ」とひと息ついたら「やめ!」という試験管の声が聞こえた、というのが理想です。

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(愛知県 / 家庭教師)
岡松教育進学研究所 代表

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公立学校教諭、大手予備校講師として25年。問題作成・問題分析のプロとして入試問題、問題集などを執筆し、進学・学習講演活会の講師を務めています。これらに裏打ちされた、指導方法、指導内容、アドバイスの「引き出し」の数、量、質には自信があります。

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