- 坪内 康将
- 独学指導者
- 愛知県
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
うちの子は、マイペースだから・・・
自分は、マイペースだから・・・
マイペースって、良い言葉ですよね
「自分は自分のペースで進むから・・・」
「自分はこういう人間ですから・・・」
というのを宣言できる言葉ですからね
マイペース
聞こえはいいですが・・・
このマイペース、けっこう【間違ったマイペース】を使って、勉強の言い訳にしている子が多いです
本当の意味でのマイペースは
「支障がないペースを自分で決めて行動している」
ことです
今日はゆっくり過ごそうとか、今はあんまり焦らず過ごそうとか・・・
そういって決めている人のことです
ペースを決められるのが、正しいマイペースです
「遅い」ことで損するようなら、それは「いいペース」ではないのです
はっきり言って【間違ったマイペース】は長所でも、許される性格でもありません
少なくとも勉強においては、改善すべき点だと思います
まずは【間違ったマイペース】の考え方を変えていく指導が必要です
そのうえで、モデルになるペースを作ってあげたり、今までの自分の想定している限界以上のペースを経験させていくことで、自分のペースの幅が広がり、正しい考え方を持ち
<<正しいマイペース>>
を自分で設定して過ごせるようになります
家族ではない私たちができることは、勉強面からのアクションです
ただ、勉強で「正しいマイペース」ができてくると、
そこから徐々に生活にもつながっていくと思います
ここで、今から、今日からできる
【間違ったマイペース】矯正法
がありますので、紹介しますね
それは
「1分で始動すること」
です
1分始動というのは・・・
・勉強するために部屋に入ったら1分で机に座る
・休憩を終わったら、1分で次の勉強の最初の問題を始める
・次の勉強に移るときは、1分で切り替える
というように、1分で始動をしてください
これは保育園や幼稚園の現場で
「お片付けしましょう!ハイ、1(いち)・・・2(にぃ)・・・3・・・4」
と数えていくようなものです
人間は「始めるまでが」難しい
そして
「始める早さ」で、その後の早さも決まる
と思います
そこを「1分以内に行う」ように周り(または自分自身)がトレーニングしていくと、取りかかるまでの空白の時間が省けます
塾生のなかでも、計画性があり、
正しいマイペースの感覚を持っている生徒は
塾に来てから勉強するまでが1・2分です
例えば、こんな感じです
来る
↓
1分以内に席に着く
↓
1分以内に勉強する内容を決める
↓
1分以内に勉強する用具を準備する
↓
1分以内で1問目(1つめの内容)に触れる
一方、間違ったマイペースの子、遅れて支障があるのに気がついていない生徒は、例えば、こんな感じです
来る
↓
席に着く前に、真っ先に休憩室に行くなど、他の小さな動作を複数行う
↓
席に着いてから、その席で休憩する
↓
筆記用具だけ出した後、何を勉強するか考える
↓
用意した教材を準備する
↓
勉強を始める!と思いきや、ここから「シャーペンの芯がない」とか
「あ、赤ペン忘れた」とか、いろいろ気になってしまい・・・
↓
長い生徒は、勉強開始まで30分かかります
現在の機械だって、日々進化し、起動時間が早くなっています
自分自身にしか影響しないところなら、まだしも、相手に迷惑がかかる場面や、自分が損をする「遅さ」は改善しないといけないと思います
早く始動する、早く切替えることは、実際に経験があると思いますが、
次の行動への意欲が増します
始動を早くする
これも最初は習慣です
ぜひ、タイマーを使ったり「はい、1(いち)・・・2(にぃ)・・・」と数えるなどしてあげてください
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