- 江藤 繁
- 有限会社エストア 代表取締役社長
- エクステリアコーディネーター
対象:エクステリア・外構
- 久保田 優一
- (ガーデンデザイナー)
前回は【表札】の取付高さと言うよりも取付場所の選択に対しての話になってしまいましたが、
取付高さには一般的な基準も無いとお話しました。
しかし、大まかな取付高さの基準となるものが一つあり、
それがインターフォン子機の取付高さとなります。
インターフォン子機は地面より1200mm程度の高さが一般的な基準高さとなります。
これは室内のスイッチ(照明などのスイッチ)の高さが1200mm程度なるため、
違和感の無い高さ設定となっている様です。
また、現在ではモニター付インターフォン子機が一般的ですが、
以前はチャイム機能からはじまっていますので、
スイッチの高さが基準となったと思いますが、
現在ではカメラの角度などが調整出来る様になっていますが、
室内との受け答えを考慮されて1200mmよりも多少高い位置に設置する様になっているます。
このインターフォン子機の設置場所の周りに【表札】を取付けるケースが増えており、
一般的にはインターフォン子機の上部、または横にバランスを見ながら設置する様になります。
上部に設置しますと1400~1600mm程度となり、大人の目線に位置し解り易い状態となり、
横並びでも落着いた場所と言えるでしょう。
また、インターフォン子機の代わりに郵便受けポストの高さを基準にする場合もあり、
郵便受けポストの投函口の高さが1100~1300mm程度が一般的なので、
やはりインターフォン子機の場合と同じ様な高さに落着きそうです。
余談になりますが、この【表札】を夜になると照明で照らしたりすることが増え、
表札の上から照明で照らしますと照明の設置高さが1800mm程度となるため門灯や玄関灯などと共有し、
インターフォン子機<インターフォンカバー>と【表札】、
郵便受けポスト、照明のデザイン統一が大切になってきています。
【表札】はこの様に設置場所、高さを他のアイテムを基準に設置場所を検討できるアイテムですが、
以前は玄関ドアのかなり高い位置に設置されていることが一般的でした。
家の顔となる【表札】を高い場所に掲げることは厳格な時代には当然な成り行き立ったのかも知れませんが、
現在では解り易くお洒落な雰囲気と住み手のセンスが反映される様になり、
住宅デザインの一部として捉えられる様になりました。
今後の【表札】の取付場所や高さは、もっとその家に住む人のセンスや思いを反映するようになり、
自由な発想が反映される様になるでしょう。
【お店みたいになる表札の設置はヤダな。】
【カフェみたいな住宅イメージでデザインして表札も当然そうしたい。】
【小さくコンパクトな表札が良い。】
【アイアン表札の様に大きな表札が良い。】
など様々な感性に適合した【表札】を選択して、
そしてそれぞれの思いに合った場所に設置出来たらと思います。
また、最近ではデザイン性が豊かな【表札】が増え、
多くいの価値観を持った家族が一つの屋根の下で暮らすための
シンボルチックな存在にもなり始めている表札です。
十分にこだわることは贅沢ではなく、当然の事だと思います!!
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