- 前田 勇介
- スモールメディア 代表
- 東京都
- ITコンサルタント
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
ソーシャルなんとか
今、最も旬な話題と言えば、Twitter、mixi、facebookに代表されるソーシャルメディアでしょう。
しかしながら、本当に利用方法・価値を理解している人というのは、まだ少数でしょう。
「販促に使えるような話はよく聞くようになったけど、正直、活用方法が分からない」
「自分で使ってみたこともなくさっぱりわからない」
「ユーザーとしては、使っているがお店としてどう使ったらいいのか・・・」
大多数の店舗オーナーはこのような意見では無いでしょうか?
では、日頃、ソーシャルメディアに接触する機会の多い、IT・マーケティング業界の方々はどうでしょうか?
ごく一部の層をのぞいては、
「なんと無くイメージがなきにしもあらずだけど、わかり易く説明しろと言われるとちょっと自信が無い」
といったところかな・・・?と私は想像しています。
もし筋道立てて説明できたとしても「裏付けが無い」というのが実状でしょう。
そうなんです、まだはじまったばかりで誰も成功パターンを見出したとは言えない状況なので、どんな素晴らしい理論をぶっても、いかんせん「裏付けが無い」のです。
という状況を踏まえて、早々に結論を出します。
えっ?
こんなに早く?
まだ18行目だけど?
言っちゃいます。
結論:専任の担当者を充てられる大企業以外はまだ手を出すな!!
つまり、だれかが実績を出したら、真似をすれば良いのです。
シンプルにして永遠の鉄則ですね。
でも、
いろんなところで「facebook活用の〇〇」というセミナーが開かれたり、広告代理店の営業マンが情報を持ってきたりしますよね。
「情報収集だけはしておいた方がいいんじゃないか?」
「乗り遅れないようにしないと」
と気持ちが煽られます。
でも安心して下さい。
それらは全部”釣りのエサ”ですから。
なんの釣りかって?
1)エサとして「ソーシャル」とか「Twitter」とか「facebook」とかいう単語をタイトルに織りまぜてセミナーを打ったり、ブログで情報発信する。
↓
2)見込客が情報欲しさに会員登録や問い合わせを入れる
↓
3)見込客のリストが出来る
↓
4)HP制作などその会社が本業にしているサービスを売り込む(得てしてソーシャルとはあまり関わりが無かったりする)
という釣りですよ。
このコラムのタイトル「店舗集客におけるソーシャルメディア活用」ですが、
この手のタイトルを冠したコラム、ブログ、セミナー、ホームページは大半が釣りです。
いわゆるフロントエンド(釣りのエサ)で見込客の関心をひきつけ、(本業の)バックエンド商品を売るのが目的です。
もし、その手の記事を読んだり、セミナーに参加するなら、釣られるつもりで参加しておけば無駄に期待感を高めなくて済み、精神衛生上のぞましいかと(笑)
誤解しないでいただきたいのですが、別にそのようなビジネスの手法を否定しているわけではありません。
現に私も同じ手法を使って、記事を書いているので。
「釣り」であっても、本当に有益な情報かも知れません。
また、バックエンドの商品があなたにとって価値があるものかも知れません。
販促・マーケティングの専任担当者は情報収集もひとつの仕事です。
ただ、今、目の前にお客さんを呼びたい経営者にとっては、まだこの件について時間を割く段階ではない・・・というだけのことです。
少しネガティブなトーンになりましたが、私は結構、ソーシャルなんとかには期待しています。
facebookチェックインクーポン スゴい!!
去る6月上旬、facebookチェックインクーポンというサービスがスタートしました。
私はどちらかと言うと、新しもの好きなので、早速その日に使ってみました。
ざっくり説明するとこういう使い方です。
1)スマートフォンのfacebookアプリから今いる場所の近隣店舗の情報を取得する
2)近所のお店リストがずらずら出てくるので、その中のクーポン印が付いた店を選ぶ
3)ミニストップのコーヒー20円割引クーポンがあったので、それを画面上に表示
4)店員さんに見せると割引してくれる
という次第です。
先にクーポンを探してから、その店に行くのでなく、なんとなく近所に無いかな~と探すと近隣の店をピックアップしてくれるのが従来のクーポンとの違いでしょう。
私はこの体験をしたとき、単純に「スゲーな!」と思いました。
割と昔からこの手のアイディアはあったのですが、スマートフォンとソーシャルメディアが出揃って、はじめて本物になりそうだ。という直感がビビッときました。
多分、私は今後もこのサービスは利用するでしょう。
これ、コンシューマーサイドの視点。
では、店舗サイドで見るとどうでしょうか?
う~~~~~~~~~~~ん、微妙
現状だけの話をすると、この仕組を店舗に理解してもらうのがちょっと厄介かな・・・と。
もうちょい普及した段階なら、とりあえず仕組みは分かってもらえる。
お客さんにとって便利なこともわかる。
でも、店舗オペレーションにスムーズに取り込めるかどうか・・・・
間に入る人が必要でしょうね。
チェーン店でマーケティング・販促専任担当者がいれば、そのポジション。
中小のお店であれば、広告代理店でしょうか?
管理側のインターフェースを見ていないので、なんとも言えない部分はありますが、現場で鍋振っているオーナーが、付けてもらったコメントに返信したり、マメにPCに向かって、クーポンの内容を書き換えたりというのは想像ができません。
じゃあ、代理店がこまめに動くかというと、それも微妙。
彼らは、
「分かりやすくて売りやすく」
「売った後に手間がかからず」
「儲かりそうな感じがする」
ものしか基本的に取り扱いません。
地域密着型店舗との接点を持つ彼らには日々、様々な商材のオファーが入ります。
その数々のオファーの中で上の3条件に当てはまり、激選された商材だけが取り扱われるのです。
蛇足ですが、この3条件を私は「WMT」と呼んでいます。
W:わかりやすい
M:もうかりそう
T:手間がない
お店のオーナーも同じ志向です。
facebookチェックインクーポンの今後をまとめると
・大企業ではそれなりに受け入れられると思います。
・中小店舗にまで広がるかは、販路である広告代理店に訴求できるWMTがあるかどうか・・・がキーになるでしょう。
(ぶっちゃけグルーポン系の方が当てはまるんじゃないかと思うが)
強いて例を挙げるなら、現在の電子マネーを取り巻く状況がイメージとしては近いですかね?
もう文字数が足りなくなったので今回はこれにて。
次回は、「リクルート社がfacebookチェックインクーポンで先走っちゃった!!」事件を取り上げようと思います。
お楽しみに♪
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