- 増井 真也
- 建築部門代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
この住宅ではキッチンに業務用のものを利用しています。河童橋にある業者さんにステンレスのフレームを作ってもらい、ミーレの食洗機と業務用の三口コンロを組み込んでいます。レンジフードは富士重工製、水栓金具はイケヤ。そして最後にますいいの水道業者が組み立てることで完成しています。
このキッチンの完成に要した費用がしめて40万円強。決してローコストではありませんが、もし特注でステンレス製のキッチンを作ることを考えた場合と比較すると安く納まっています。こだわりの一品をいかに作り上げるかの工夫をした結果で、おそらくこれと同等のキッチンを有名キッチンメーカーで購入した場合は倍のコストを要すると思います。その差額がメーカーのデザインフィーであり、広告や保証にかかる経費といえます。この部分をカットすることができるのが、このような自分で自分の頭を使って、つまり自分自身がプロダクトのデザイナーになってしまう頭のセルフビルドの効果なのです。