- 清水 康弘
- 株式会社参創ハウテック 代表取締役社長
- 工務店
対象:新築工事・施工
東北関東巨大地震後は、OBの建て主様への対応や年度末の引き渡しを控えた工事等に追われ、また余震を気にしながら、本社事務所とekreaの事務所を行ったり来たり、必要以上に緊張感が支配した8日間を過ごしました。
おかげさまでOBのお客様は全員ご無事で、構造的な被害も一切ありませんでした。
改めて家づくりの方向性は間違っていなかったと思います。
また、このような緊急事態に対応することも家守りのひとつだと思い知りました。家守り専任の唐澤君もフル稼働でした。
弊社で手掛けた仕事ではありませんが、文京区内の土蔵の屋根がくずれそうだという連絡を受け、応急処置にも向かっていました。
家守りの意味を思い知らされながら、改めて思ったのは弊社で家を建てたお客様はある意味、参創ファミリーということです。
震災直後に携帯電話や固定電話がつながらず、唯一機能したのはパソコンからのメールでした。
当日帰宅できなかった社員が中心になり、メールで安否や被害状況の確認を夜通ししていました。(東京は震度5強程度で事務所の被害は少なかったこともあります)
連絡が取れたお客様からは、逆に「こんな時にありがとう。がんばってください」と励まされたことに、皆感動しながら対応していました。
少しづつですが、これから復興に動いていくはずです。
さて、写真は武蔵野線東浦和駅のそばにあるスーパー店内の光景です。
ほとんどの商品陳列棚に商品がありません。買いだめですね!
家の近所にあるガソリンスタンドには長蛇の車列、およそ1kmほども並んでいたように感じました。
工事用車両と言うより、普段あまり車を利用しないサンデードライバーが多いように感じましたが、私の思い込みでしょうか?
見る光景が初めてのことばかりで、夢の中で生きているようです。本当に夢だったら良かったと切実に思います。
巨大地震、大津波、原発事故、計画停電、ガソリンや食料品不足、株安、投機による円高。
被災地の救援活動や福島原発事故に対峙しているすべて方々には頭が下がる思いです。
そして本当の被災地の方々の忍耐を思うと、胸が締め付けられます。
「うろたえず、あわてないで、助けあいましょう!そして日本人の心をひとつに!」
一刻でも早くすべてが好転してゆくことを、心から祈るばかりです。
このコラムに類似したコラム
屋根もやっと完成です。 信戸 昌宏 - 建築家(2011/08/30 12:00)
躯体検査 信戸 昌宏 - 建築家(2016/09/15 12:00)
駐車場の屋根はこの形で。 信戸 昌宏 - 建築家(2016/05/20 12:00)
「地震調査研究推進本部というところ・・・」 清水 康弘 - 工務店(2013/12/21 15:28)
検査の準備です。 信戸 昌宏 - 建築家(2013/11/02 12:00)