院長、院長夫人に知って頂きたいコスト(経費)の考え方 - 医療経営全般 - 専門家プロファイル

原 聡彦
合同会社MASパートナーズ 医業経営コンサルタント
大阪府
経営コンサルタント

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対象:医療経営

河野 理彦
(行政書士)
原 聡彦
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2016年12月09日更新

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院長、院長夫人に知って頂きたいコスト(経費)の考え方

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今回のコラムは経営者として診療所の院長先生(理事長)、院長夫人に知っておいてほしいコストについてまとめました。

1.コストには二つの種類がある
まず、コストには戦略コストと節約コストがあることを把握してほしい。以下、戦略コストと節約コストについて解説いたします。

2.戦略コストとは
戦略コストとは、患者満足度を高める資産投資(例:患者の期待値に答える医療機器の導入、業務効率を生むソフト導入など)や人材投資(「企業は人なり」という言葉があるが医療業も同様と考えています。いかに患者満足度を高める人材を確保し続けるための投資。人件費、研修費、福利厚生費など)と定義しています。

3.節約コストとは
節約コストは、言葉通りで節約するべき(一般的に無駄なコスト)で削減あるいはカットすべきコストと定義しています。節約コストは単に経費の勘定科目だけで判断してはいけません。同じ勘定科目の中でも戦略コストと節約コストが混在している勘定科目は多くありますので勘定科目で判断しないで頂きたい。例えば、給与費の中でもダラダラ残業は節約コストになりますし、診療所に貢献してくれるスタッフに対して特別ボーナスを支給するのは戦略コストと考えられます。節約コストは、毎月固定的に支出するものから見直していくことをお勧めします。

4.約束した支払うべきコストは払う
外部内部問わず、約束した支払うべきコストは払うという当たり前のことを遵守する事。これは極めて大切な事です。何も価格交渉するなと言っているのではありません。コスト削減やカットに努力をする姿勢は経営者として必要な事であります。しかしながら、一旦、約束した支払うべきコストを、ケチをつけて支払わない。あるいは、値切るのは信用を失墜することになりますし、それでコスト削減、カットに成功しても必ずしっぺ返しが返ってくる事例をたくさん見てきました。繰り返しになりますが、約束した支払うべきコストは必ず払う事を忘れてはなりません。

5.経営者の見栄のために聖域を残さない
これまで倒産した企業の事例をたくさん見てきましたが、倒産した企業の一つの共通点は経営者が自分の見栄のための支出、赤字事業の継続をしていたという事実です。聖域を残さない自ら律する姿勢が極めて大切です。ぜひ、このようなリスクが潜んでいないか自身を振り返りチェックして頂きたいと思います。

6.創業精神を忘れるべからず!
自院の会計状況を言えるだろうか?単純に毎月収入がいくらで、支出がいくらというキャッシュフローで大まかにとらえているだろうか。おそらく創業期(新規開業の頃)は、綿密に計算されていたのではないでしょうか。そして、100円のお金を使うのも躊躇されていた経験を持っておられるのではないでしょうか。まさに、お金の大切さは創業期にあったと思います。創業期の精神を忘れないで頂きたいと思います。

上記のとおり、節約コストを少なくして戦略コストへシフトさせる事が経営の維持発展に必要な事は言うまでもなく当たり前の事ですが、残念ながら、コストを戦略コストへシフトさせている経営者は極めて少ないと日々のコンサルティング活動を通じて感じる事があります。

私自身も経営者として創業精神と謙虚さを忘れずにコストに向き合っていきたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。
感謝!

 

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