- 吉田 武志
- 有限会社 ヨシダクラフト 代表取締役社長
- 栃木県
- 建築家
対象:新築工事・施工
11月12日 金曜日。
既存住宅の省エネ改修ガイドラインを受講する為
東京へ。
渋谷の会場は超満員。
9:50分~17:40の長丁場。
テキストの発行はIBEC。
主催は新建新聞社。
時代はリフォーム。
不況もあり新築は少ない。
バブル期170万戸あった新築住宅着工数が
去年は78万戸。60万戸も近いのではないかとの話。
少子高齢化。空家多数。
CO2削減義務等。
上記の理由から、
新築からリフォームへという流れは時代も後押し
加速しいている。
前半の講師は野池政宏さん。
工務店は、部品交換型のリフォームはもちろん
本質改善型リフォームを目指すべきと。
本質改善型リフォームに関するレクチャー。
いつものように分かりやすい。
本質改善型リフォームをしたい施主像と提案方法を聞いた。
部品交換型リフォームは、来年度からヤマダ電機が
中古住宅を買い取り、オール電化にリフォームして家電を
付けて売るらしい。
実際にやるのは下請け工務店で、既製品の新建材
リフォームなのだろう。
ちなみに、部品交換型リフォームとは、キッチンや浴室の交換、
内装材の変更、外壁の塗り替えを指す。太陽光+オール電化も含む。
本質改善型リフォームとは、構造性能の向上、温熱/省エネ性能の向上
劣化原因の排除、間取り変更、視覚的デザイン性の向上を指す。
「住まいに求められる本質」を理解し、性能に関する深い理解が必要で
既存住宅に対する的確な調査、診断が必要。
「こだわりの家」とは「既製品率の低い家」とは明快。
後半の講師は岩村アトリエの岩村氏とスタッフの方。
省エネ改修の技術の紹介と事例紹介。
ケーススタディは、仕様および工事金額も書いてある。
参考になる。
いくつもの事例をサラッと流した解説なので
簡単そうに感じてしまうが、
現場を知る施工管理者にとっては、
とても難しいことが理解できる。
例えば、床下の断熱改修。
床下地を解体せずに行う場合。
1~2日、床下に潜り込んで工事を行うのは
職人にとっては大変なストレス。
狭く、暗く、湿気もある事が多いし、匂いもあるだろう。
今までにあまり経験の無い工事。
誰が施工するのだろうか?
やはり大工さんにやってもらうのが一番いい。
どちらにしても、断熱改修は地道に一つ一つ
最善であろうことをやるしかない。
住宅取得者が、中古住宅に住むことに違和感の無い世代
になっているという、新建新聞社三浦編集長の考え方に同意。
受講するか迷ったが行って良かった。
リフォーム リノベーション 栃木県 ヨシダクラフト
注文住宅 栃木県 ヨシダクラフト
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