「笑点 絵日記」(林家たい平/ぴあ)
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2009-10-21 17:00
笑点の裏話は当たり障りなく、おとなしい内容で面白くないけど、
前半の落語家になるまでと、修業時代の師匠の林家こん平や古今亭志ん朝との話が良かった。
大学4年の時に、ふんどしをしめて、着物と下駄、風呂敷一つをもって、
公園や駅で野宿しながら「奥の細道」を15日間で歩くという旅に出たとのこと。
普通すぎる自分が、落語家になる根性があるかを試す旅だったとのこと。
ここでの出会いや、後戻りできない状況が重要だった様子。
建築家もいつの時期か旅に出たり、若い頃にポイントがあることが多い。
2週間でも自分一人の時間を持って、歩きながら考えるのは良さそう。
僕にとっても、歩いているリズムは良いみたいで、いろいろな考えが浮かんでくる大事な時間。
昔バンドをやっていた時も曲を作るのは歩きながらでないとできなかったので、
とにかくうろうろ歩いてたし、いまも歩いているときに建築のことを考えてしまう。
そう言えば車を運転しているときにも、曲はできないんだけど、アイデアは浮かぶ。
一人になって無心な状態で、外部から少し情報が入ってくるような状況が良いのかな。