諦めない心の強さ
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2008-08-11 10:50
わが日本勢は、苦しい戦いを強いられていますね。
そんな中、柔道男子66キロ級で内柴正人選手が、
日本勢第1号で金メダルを獲得しました。
彼の、諦めない心の強さが、本番でも出たなという気がします。
内柴は、4年前のアテネオリンピックでは、
オール1本の圧倒的な強さで金メダルに輝きましたが、
4年前は、正直、期待された選手ではありませんでした。
それこそ、メダルを取れなければ、
なぜ彼を選考したのかという批判をされかねない選手でしたが、
そんな中で勝ったわけです。
今回は、五輪後の相次ぐ怪我で、内柴はもう終わったとまで言われていましたが、
選考会で見事復活。北京の切符を手に入れたわけです。
おそらく、外国勢の中には、このクラスでは日本に人がいない、
と感じ、マークさえしない選手もいたかもしれません。
ディフェンディングチャンピオンというよりも
昨年の世界選手権にも選ばれなかった、ピークを過ぎたベテラン
という扱いだったんではないでしょうか。
それでも、彼は諦めなかったのです。
支えは、子供と奥様だったのでしょう。
大学時代から指導を受け続けた全日本監督斉藤仁先生の指導の賜物かもしれません。
斉藤監督は、現役時代、全日本を取れずに、
万全ではない山下の代わりの選手として、
山下の2階級制覇ではなく、
山下・斉藤で最重量級の2階級制覇を成し遂げた選手でした。
山下が引退した翌年、斉藤のモチベーションが下がってしまったのでしょう、
翌年も全日本を取れず、その翌年の全日本に優勝し、
やっと富士山の頂上を制覇したのです。
その経験が教え子でもある後輩たちに脈々と受け継がれているように思います。
同門の鈴木、石井も後に控えています。
頑張れ、日本。