デザインの話し その6
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2007-06-07 23:24
又500Kmを超える高速になると、旗がたなびく様に震える現象(フラッタ)が発生しますが、前縁を一直線にする事によりフラッタの発生を抑える事が出来るのです。ゼロ戦はモノコックにしてしまった為に、フラッタが発生し試験飛行の最中に何度も空中分解を起こしました。それを解消する為文字通り血の滲む努力がなされました。翼の表面に張るジュラルミンの膜の厚みを少しずつ変えて行き、翼端に行くに従って翼を少しずつ捻り込む事により、フラッタの元凶となる表層面の乱流を抑え込んだのです。
こうして完成した二機は大戦初期は世界の傑作機として連合国の戦闘機を凌駕しました。
似たような機体でも詳しく調べると大きな違いがあり、工業デザインの場合それが性能に大きく影響されるのです。
感性ばかりが重宝される今のデザインの世界に一石を投じる事になれば幸いです。
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このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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