- ウジ トモコ
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トーン&マナーって何ですか?【2】
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視覚マーケティング
トーン&マナー(トンマナ、トーンアンドマナー)
2009-09-22 08:56
ということで今日は、本題です。トーンアンドマナーとは、いったいなんでしょう。
なぜ、わざわざ、そこだけで書籍一冊にする必要あるのでしょうか。
デザイナーや一部の広告業界の人だけが知っていれば、それはそれでいいのではないのでしょうか。なぜ、正しいゴールを目指すデザインの話にトンマナが出てくるのでしょうか。
それは、以下の「はじめに」の部分を読んでいただければと思います。
本書に登場する、トーン・アンド・マナー(トンマナ)という言葉は、長らく広告制作関係者の間で使われてきた、いわゆる「業界用語」です。広告を生業とするものであれば誰でも、担当する商品の発祥からその未来図までをまずはリサーチし、その業界独特の「匂い」のようなものを嗅ぎ取る技術は必須です。
昭和から続く広告業界で伝えられ引き継がれてきた「トンマナ」の使用法の多くは、「その業界らしく見える」「無難にセーフティゾーンを取る」ための戦略的手法として、今日まで使われてきたと言っても過言ではないでしょう。
そして、いわゆる「イノベーター」と呼ばれる企業が、あえて既存のトンマナを打ち破る新しいコンセプトを戦略的なデザインで実装し勝負に出ています。その結果、世界で躍進を続けています。新しい概念で、斬新な商品カテゴリーやサービスを作り、業界のファーストワン、あるいはナンバーワンとして先行者利益を手中に収めているのです。
3ステップで解説します。
1)トーンアンドマナーは業界用語
(広告やる人はトンマナなんて必須。最もセーフティで効果や成果を出すのに有効な手段だから)
↓
2)インターネット社会、グローバル化、4マス崩壊・・・
(コミュニケーションや広告・販促の常識崩壊。マーケティング・ブランディング志向への転換)
↓
3)イノベーターといわれる企業があえて「既存のトンマナ」を捨てる
(ブルーオーシャンやポジショニング獲得、成熟商品・成熟市場での「差別化」としてのデザイン戦略ががさらに重要>>ニッチでもブランドになれるトンマナ+ポジショニング戦略)
これは、決して過激だったり斬新なシミュレーションではなく、すでに顕著な事例が多数存在している事実。以前、音声コンテンツの音学さんで
▼デザイン投資であなたの会社の問題を解決する
http://www.otogaku.com/item/160/1.html
こういう対談をさせて頂いた事があります。
このあたりは、公認会計士の望月先生やファンクショナルアプローチ手法のフロントランナーでいらっしゃる横田尚哉さんとの対談でもふれています。デザイン戦略をたてる上でも、経営戦略的な視点、問題解決の視点という意味でいつもお二方の思慮深いコメントは大変に参考になりますね。
・リブランディングしたいけど、方向性が見えない
・戦略が手詰まりになってしまった
・新製品、新ブランドの立ち上げでデザインの前例がなく、心配
・今のプランに確信が持てない
そのような方にこそ、ポジショニング+トンマナ戦略がおススメです。
ブログデザインの書籍で『さて、トンマナどうしよう?』というところで悩んでいらっしゃる方にも
是非お手に取って頂ければと思います。内容については、さらにこちらで深く掘り下げていきます。
▼ 売れるデザインのしくみ -トーン・アンド・マナーで魅せるブランドデザイン(単行本)
■2009年10月発売予定
ISBN:978-4-86100-632-6
定価:1,890円(本体1,800円+税)
仕様:256ページ/四六版
発売予定日:2009年10月9日
【関連の書籍】
▼視覚マーケティング実践講座 ブログデザインで自分ブランドを魅せる (単行本)
"ブログを考えることは、自分を考えることになり、パーソナルブランディングの追求になったという、参加ブロガーの皆さんの思わぬプロセスと結果の関係が面白かったですね。
そして、それに一番敏感に気づいたのが、言い出しっぺのkogureさんであり、それが他の人とも共有できるものだと気づいたのが出版を促したイシタニさんであり、思った以上に効果的だったのがいちるさんだったのかなと思いましたね。『視覚マーケティング実践講座』|出版記念セミナー行ってきました(若だんなの新宿通信)のブログ記事より)"
▼視覚マーケティングのススメ (アスカビジネス) (単行本(ソフトカバー))
"これからの時代は、ただ、科学的根拠や言葉巧みに売り手が積極的に売る、「買わされる時代」ではなく、買い手が自身で積極的に買いにくる、「自ら選択する時代」つまり、右脳に働きかける販売方法になっていくのではないかと思いました。
結果、クレームも少なくなり、長期的なファンが増える、単発的な広告もそんなにかからなくなる・・と確かにいいことづくめだと思う。そうすると全てのサラリーマンに、自己プロデュース力やデザイン力が問われる時代になってくるかもしれない。
ただし、ウジさんのようにデザインうまくを打ち出せるようになるためには、小さい頃から、アートに触れ、形のないものに投資していく豊かな生活が絶対的に必要で、そうして、日々デザイン脳を鍛えないとダメなんだと思う。理論理屈の時代から、感性の時代へ突入しはじめているのだと思う。塾通いより、感性を磨く習い事のほうが将来投資になったりして・・。(amazonレビューより)”