健康診断の結果、ドクターに運動してくださいと言われてしまいました。
と言うことで、散歩することに。
変化が欲しくていろんな道を歩いてみます。
田んぼ脇の昔でいう所の畦道は、今では舗装され整備されていましたが、
それでもやはり田んぼの形に沿った形状で歩くには面白い道です。
脇を流れる用水路は、高低差や人工堰や取水パイプ、止水蓋など、
それぞれ工夫されて田んぼに上手に水を引いていることがわかります。
水路の分岐部分が面白く、高低差で水を溜め、上へ流しているところもあります。
丸石を置くだけで流れる水の量を調整したり、そのために圧力や勢いがコントロールされ、
水は目指す田んぼに向け、形や量を変えていきます。
まるで体内に張り巡らされた血管のようで栄養を田んぼに届けている様です。
ん?綺麗に苗が植ってあるのに水路から水が供給されてない・・・。
そっか、田植え後は水をしばらく止めるのか〜〜と気づきがあったり、
今では田んぼの役目を終え、完全にコンクリで取水部を塞がれたところもありました。
畑脇の雑草を刈る草刈機の音も聞こえます。
かなりのご年配の男性が元気に作業されています。
こうして手入れしながら田や畑を守ってこられたのでしょう。
里山の風景は、自然そのもので存在するのでなく、人の手で作り上げて来た大切な場所なのですね。
このコラムの執筆専門家
- 中村勝己
- (広島県 / 建築家)
- 中村勝己建築設計事務所
目指すは大らかでゆったりと過ごせる気持ちのいい空間の家
昼夜問わず演奏可能な本格的音楽スタジオを持つ家。街の中でも風や光、豊かな自然を感じる家。あなたや家族の思いを受け止め、工夫とアイデアで予想以上の空間を実現、思いや夢をカタチにします。五感で感じるお気に入りの場所を一緒につくりましょう。