- 中沢 伸之
- ストークデザイン ウェブデザイナー
- 埼玉県
- Webプロデューサー
対象:ホームページ・Web制作
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
- 井上 みやび子
- (Webエンジニア)
CSSレイアウトの短所、テーブルレイアウトの長所
昨日の“SEO対策のコーディング”に引き続き、CSSによるコーディング(CSSレイアウト)の短所と、テーブルレイアウトの長所について説明したいと思います。
SEO対策(検索エンジン上位表示)に対しては、(x)html)+CSSによるコーディングが良い事は説明しましたが、その逆の短所はどのようなものか?
CSSレイアウトの短所
こちらについては、制作側の短所になりますが、ブラウザ間の表示の違いにあります。
ブラウザ間の表示の違いとは、お使いのインターネット観覧ソフト(ブラウザ)によって、表示が変わってしまう事になります。
ホームページの表示が崩れてしまって、見られない…という経験は無いでしょうか?
例えば、ウィンドウズをお使いの方は、eのマークでお馴染みのInternet Explorer(インターネットエクスプローラー)をご利用されていると思いますが、こちらのバージョン(最近では、バージョン6やバージョン7が主流)によっても違いますし、''Fire Fox(ファイヤーフォックス)''や''マッキントッシュ(Mac)のSafari''でも違いがあります。
何故、このようなブラウザに違いが生まれるか?それは、各ブラウザが解釈するCSSの違いにあります。
という事は、制作側は各ブラウザを確認しながら制作を行いますので、手間が掛かる場合があります。また、各ブラウザを“1ピクセルのズレも無く全く同じに表示させる”という作業は時間が掛かる場合があります。
このように、制作側にとって悪いイメージがつきやすいですが、その後の更新やちょっとしたレイアウト変更は断然にやりやすくなるのが利点です。
テーブルレイアウトの長所
それでは、テーブルレイアウトの利点とは何でしょうか?
先ほどに述べてきました、ブラウザ間の表示の違いが出にくいという事になります。
テーブルレイアウトとは、エクセルの枠のように枠組みをして作るという物になります。
という事は、四角の枠を幾つか並べて、そこに画像や文章を差し込んでいくので、CSS(スタイルシート)の知識が必要でなくてもある程度レイアウトが出来てしまうという事と、ブラウザ間の表示の違いが出にくいとされています。
テーブルレイアウトを行うと、CSSの心配が殆どありませんので、コーディング作業が楽になるケースが多いため、作業スピードが速くなる場合があります。
しかし、CSSとは違い、枠組みを利用して作るために、ちょっとしたレイアウト変更でも作業が大変になる場合があります。
最近では、多くの制作会社さんがCSSレイアウトを基本として制作されており、ブラウザ間の表示についても大きな崩れを起さずに心地よく観覧出来るようになっております。
しかし、昔のブラウザ等をご使用されているケースですと、問題があるかもしれません。
業界的には、テーブルレイアウトで制作されるケースは少なくなりつつありますが、お互いの良い所を組み合わせたハイブリット型レイアウトもありますので、色々と制作側が工夫している事もあります。
このCSSレイアウトとテーブルレイアウトについては、ある程度覚えておられると、制作をご依頼される場合に制作会社さんとのやりとりに役に立つかと思います。