人生が変わる出会い　～銀行員時代が原点～

　皆さん、ごきげんよう。

「Fascination」のファッションコンサルタントの藤原純子です。

　このページに興味を持って下さった方の中には、私とお会いになったことがある方もいれば、はじめましての方もいらっしゃると思いますので　少しだけ自己紹介させて下さい。

　今はファッションの仕事に就いている私ですが、学生から社会人になる時に選んだ就職先は、今の私を知る方からはちょっと意外と思われることも多々ある「銀行」でした。

どうしても銀行員になりたかったというよりは、漠然と憧れを抱いていた職業で、まだ若かったこともあり「暦通りの安定した仕事でお休みと待遇がしっかりしているから、長期休暇は海外に行けそう！」というくらいの気持ちで選んでしまった部分もあったように思います。

　でも、入ってしまえば、目の前の仕事に対して「負けん気と楽しむ気持ちを忘れずに」というスタンスは当時から変わらずにあったので、少しでも早く”即戦力”になりたくて毎日がむしゃらに突っ走っていました。

銀行に勤めた１１年のうち、ほとんどが窓口（テラー）。今みたいに機械から順番シートをとるのではなく、お客様が窓口を選べる時代だったので、私は張り切ってお客様とコミュニケーションを取ろうと心掛けていました。預金をしていただくというミッションがあり、ノルマもなかったわけではないのですが、それを達成したいという気持ちが強すぎるとプレッシャーになってしまうなと思っていて、むしろお客様と仲良くなることを大事にしていました。

　会話する中で、お客様が何にお困りなのか、そして何を望んでいらっしゃるのか、お客様おひとりおひとり違うので、その方に合うご提案をしようと心掛けていました。セールスの話などせず、会話だけで終わる日もありましたが、それも決して無駄ではないと考えていました。なぜかというと、まずはお話をとにかく聞くことが大事だから。ノルマという数字を見ず、目の前のお客様との会話に、フォーカスしていたら、自然と結果も出て、ノルマの何倍もの数字を達成することも。

　もちろん、数字がクリアできることも嬉しいのですが、お客様から「この銀行を選んでよかった」「次もあの窓口にしよう」そう思ってもらえたらなと自分の中のノルマも設けていました。とにかく、人とのご縁を大切に。

　銀行ですから、経済的な知識や専門的な経験も必要でしたが、もともと人が好きな私ですから、苦痛に思ったことはなくて、コミュニケーション能力を武器に続けていたような気がします。

　その辺りの切り替えは当時から得意で、今も変わらない部分ですが、何をするにも「いかに楽しくできるか」を探す天才かもしれないと自負しています（笑）

　その当時も楽しく仕事をできるように工夫しながらの毎日で、「私、この仕事向いてる！」と勝手に天職だと思っていました。思い込みってとっても大事なのです。今思えば、大きな勘違いだったかもしれませんが、そのおかげで１０年以上も続けられたのだと思います。

　私の長所は、若さゆえの怖いもの知らず。あまり深く考えすぎず、努力を苦労と思わずに、楽しみながら自然に進もうとポジティブに考えていました。決して、金融や経済が得意だったわけではないのです。だけど、最低限の努力と得意分野であるコミュニケーション能力があればなんとかなる！上司も先見の明あり、私の得意分野が生かせる窓口に配置してくれたのだと思います。