最近、若い人と女性に増えてます〜顎関節症 - 虫歯治療 - 専門家プロファイル

増岡 健司
医療法人社団 MEDIQOL 理事長 歯科医師
東京都
歯科医師

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対象:一般歯科・歯の治療

赤岩 経大
(歯科医師)
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閲覧数順 2024年04月18日更新

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最近、若い人と女性に増えてます〜顎関節症

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歯科の蘊蓄
 口を開け閉めするとき「顎が痛い」、「顎が鳴る」、「口が開けづらい」などといったことがありませんか?

「硬い物を食べたら顎が痛くなったけど、しばらくしたら治った」という軽い症状から慢性的なものまで、症状のあらわれ方・原因も様々ですが、顎の関節とその周辺に障害が起こる病気のことをいい、これらを「顎関節症」と呼んでいます。

 子供から高齢者まで幅広くみられる病気ですが、ここ10 数年、患者数は15 倍にも増加しており、
年齢では、10 代半ばから増え始め20〜30 代がピーク、また女性は男性の2〜3 倍多いそうです。

 女性の方が多いのはなぜ・・・?

 はっきりと解明はされておりませんが、女性の方が筋肉の緊張やストレスに対して感受性が高く、痛みに敏感で健康に対する関心が高い男性よりも骨格や靭帯が弱い女性ホルモンに関係があるなどと考えられています。

 なぜ10 代半ばから・・・?

 歯や骨格が成長し大人になる時期であること、精神的にも思春期であり社会的な生活も複雑になるためと考えられますが、最近の若年層に顕著な食習慣・生活習慣などにも関連があると考えられています。

 ★症状

・筋肉の痛み、こり、顎の周辺やこめかみ、首筋の痛み、肩こり。
・顎関節部や耳の穴の内前方あたりの痛み。
・顎が動かしにくい、大きく開けられない、物がよく噛めない、どこで噛んだらいいかわからない。
・顎を動かしたときにカクカクあるいはギシギシ・ミシミシ音がする。
・上記の症状に伴い、頭痛、耳鳴り、耳の詰まった感じ、難聴、手足のしびれ、めまい、鼻やのどの違和感・・・などがある。

 ★原因

1.「くいしばり」「歯ぎしり」「歯をカチカチならす」何かに集中しているとき、就寝中などに無意識に起こる。

2.「ストレス」仕事や家庭・人間関係などのストレス、その他精神的な緊張によって筋肉を緊張させてくいしばりなどを起こす。

3.「噛み合わせ」噛み合わせの異常。

4.「その他」うつ伏せ寝、頬杖をつく癖、左右どちらか一方で噛む癖など顎や筋肉に負担をかける癖や習慣。

 子供の顎関節症も増えています。 原因は大人と同じですが、学校生活、受験勉強、友人関係、親子関係など大人さながらにストレスを受けているのではないかといわれています。
 他に悪い姿勢、固いものを避ける現在の食生活も一因といえます。
 顎関節症は自分でできる注意として、「目覚めている時には食事以外には上下の歯を接触させないようにして、関節への負担を減らすこと」、また「精神的なストレスを無くし運動不足にならないこと」も重要です。

 顎の痛みや開口障害を感じたら早めに歯科医院へご相談ください。