違法な特許出願の回復が無効理由となるか(第7回) - 企業法務全般 - 専門家プロファイル

河野 英仁
河野特許事務所 弁理士
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閲覧数順 2024年04月18日更新

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違法な特許出願の回復が無効理由となるか(第7回)

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違法な特許出願の回復が無効理由となるか(第7回)
〜特許無効の抗弁事由〜  
河野特許事務所
米国特許判例紹介(第18回)
Aristocrat Tec. et al.,
Plaintiffs-Appellants,
v.
International Game Tech. et al.,
Defendants-Appellees.
                       
                       2009年1月6日 弁理士 河野 英仁
                
 

5.結論
 CAFCは、215特許が無効であると判断した地裁の判断を取り消し、本事件における判示事項に従い、再度審理を行うよう命じた。


6.コメント
(1)本事件では、2つの教訓が得られた。一つは違法な出願回復は無効理由及び抗弁事由とならないことである。もう一つは手続き瑕疵があったとしてもあきらめないことである。手数料未納による出願放棄擬制を招いたのは原告のミスである。しかし、嘆願書を提出し権利化までこぎ着け、特許訴訟を提起している。もちろんミスがないよう十分注意する必要があることはもちろんであるが、万が一ミスがあったとしてもあらゆる手立てを尽くしてリカバリーを図ることも大切である。