「老人」と「いじめ」  〜老人施設について〜 - メイクアップ・ヘアスタイリング - 専門家プロファイル

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「老人」と「いじめ」  〜老人施設について〜

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「そろそろ親が介護が必要かも?」

 

という友人知人に、

相談されることが多いので

私の経験からアドバイスできればと思い

ブログを書きます。

 

 

今日は、

メイクアップアーティスト 星 泰衣(ほし  やすえ)ではなく、

一人の娘としてのブログです。

 

 

 

 

介護のプロでもないので、

思い違いがあったり、知識不足もあるかと思います。

ご意見ある方もいらっしゃるかもしれませんが、

必要な人に届けばと思います。

 

 

 

 

認知症の母を自分の住む街にひきとるために、

母が住む施設を探したのが1年3ヶ月前。

 


 

その時、急を要していたため、

あまり老人施設の知識もないまま、

新しくてきれいで自宅から近い場所を選びました。

 

 

 

母は、3年くらい前から認知症の症状が少しずつ現れ、

どういう経緯かわかりませんが、

なぜか自宅の隣に住む男性(他人)に、

貯金通帳の管理をお願いしていたのです。

 

 

はっきりはしませんが、

残高は、通常母一人の支出の3倍くらいの速度でなくなっていました。

 

 

 

家にあった現金100万円がなくなったり、

高級腕時計が消えたり、

被害があったため、

 

 

 

母の存在さえも危ないと思い、急いで連れてきたのです。

 

母は、京都から埼玉に引っ越してきました。

 

 

 

私が選んだのは、

「サービス付き高齢者住宅」。

 

 

通称「サ高住」と呼ばれる施設で、

賃貸アパートを借りる感じで家賃を払い一部屋を借り、

そこにヘルパーさんが訪問してくださるという形式のものです。

 

 

家賃の他に、食事代、光熱費、

その他介護に必要な費用、

医療費、薬代などがかかります。

 

 

常駐の職員さんもいるし、

簡単なサポート(薬を飲ませる など)はお願いできたり、

 

 

朝、夜の身支度(着替え、歯磨き)、

食事、お風呂、掃除などは

介護保険を適用してヘルパーさんにお願いしています。

 

 

入居した当初は、

 

 

母はまだ「要介護1」で

着替えなども自分でできたし、自分の意思も伝えられ、

他の入居者さんとも会話を楽しんでいました。

 

 

それが、1年間の間に、

 

「要介護2」に進み、

「要介護3」に進んでしまった現在は、

 

 

他の入居者さんと、会話もできなくなってしまったのです。

 

 

母は、相手の言っていることの理解があまりできません。

簡単なことを、わかりやすくジェスチャーを含めて伝えてあげると

わかります。

 

私の言うことは、だいたいわかるようです。

 

 

ただ、返事はまったく意味のとおらないことが返ってくることが

ほとんど。

 

 

私は、それでも、

 

「そうだね」

 

とか

 

 

時には

 

 

「なんでや!笑」

 

 

とつっこみを返し、

 

母が会話を楽しめるように話してあげます。

 

すると母はニコニコしているのです。

 

 

 

母は、

元来とても穏やかな人で、

人が好き。

 

 

ユーモアが大好きで、

小さな子どもとの会話も楽しめる

優しい人なのです。

 

 

それが今、

施設内の入居者さんとは会話が成り立たず、

本当に寂しいのだと思います。

 

 

 

(その寂しさも、どれくらいしているかはわかりませんが)

 

 

今母は、人が好きなため、

いろんな人について行ってしまいます。

 

 

そして、他の人のお部屋に入ろうとしてしまうそうです。

 

 

 

その時に、

うまく対応してくださる方もいらっしゃいますが、

 

 

男性などからは、怒鳴られてしまうこともしばしばだそうで・・・。

 

 

 

認知症になってからは、

大きい音や、急激な変化に、

異様に驚くようになった母は、

 

 

きっといつもびっくりしているのだろうと思います。

 

 

そんな噂を聞いた、

以前は一緒に会話を楽しんでいた女性たちは、

 

 

食堂でみんな集まって食事をしている時に、

 

 

「あの人、他の人の部屋についていくそうよ。いやね」

 

「こっちに来ないでほしい!」

 

 

と母の噂をし、

食事のテーブルにも入れてくれなくなったみたいです。

 

 

 

(私の娘が母を訪問した時に、その現場を見て悲しくなったと言っていました)

 

 

 

「サ高住」は比較的元気だけど、

自分では食事の準備が大変で、

少しヘルパーさんの手も借りたい、

一人暮らしは心配という方に向いている施設。

 

 

なので、母くらい認知症が進むと

ちょっと合わないようです。

 

 

介護保険でお願いした介護の時間(1日1時間程度)は安心ですが、

その他は、一人の空間プライバシーの方が重視されます。

 

 

母は、心細いのもあり、

いろんな人にちょっかいを出してしまうのですね

 

 

そんな行動を、

施設では問題行動とみなし、

 

 

担当の訪問医を通して、

認知症の薬の他に、睡眠薬のような薬で、

行動を抑制する治療をしてほしいと頼まれました。

 

 

寝ているような時間を長くし、

ウロウロしないようにしたり、

施設から抜け出すという行動を抑制する効果があると。

 

 

ただ、

母に親身に寄り添ってくださっているヘルパーさんから、

 

 

「その薬を飲むと、転倒の危険があり、骨折につながることもあったりする」

「そうなると、もっと認知がすすんでしまう」

 

 

とお聞きし、私はその治療は避けたいと思っています。

 

 

母が凶暴で

周りの人に暴力行為は暴言行為をしているなら、

その薬も必要かと思いますが、

母はただ人が好きなだけなのです。

 

 

母が今、

 

「自分が周りの人からどのように思われているか?」

「どのようなことを言われているか?」

 

 

理解しているかどうか、不明ですが、

 

 

78歳になって、

同じような年代の人から、

いじめのような環境になるのは

かわいそうでたまらない。

 

 

これまで一生懸命、働いてきて、

一生懸命、生きてきて、

 

 

人生の最後が、

さみしい環境であってはならないと思う。

 

 

 

老人になっても「いじめ問題」はあるんだなぁ・・・。

 

と考えていた時に、

ふと、自分の中学生の頃を思い出した。

 

 

私の通っていた中学でも、

「いじめ」がありました。

 

 

とても陰湿ないじめから、

軽めのいじめ、

遊びのようないじめまで日常茶飯事でした。

 

 

いじめは、

 

特定のちょっと不良の女の子たちが、

順番にいじめの対象をみつけ、

 

体育館などで唾をつけたり、

クラス全員に無視するように指示したり。。。

 

 

いじめは、

全員に順番にまんべんなく回ってくるので、

ある日、私にもまわってきました。

(ある意味、公平!笑)

 

 

「唾をつける」「みんなに無視される」

 

 

軽めのいじめかもしれないけど、

やはり心は傷つきますね。

 

 

とても悲しく、つらく、

みじめな気持ちになったことを今も覚えています。

 

 

ただ、その時、

私はテニス部に所属していて、

 

 

毎日朝練から夜遅くまで練習を共にし、

登下校もいっしょだった

親友がいたのです。

 

 

その親友だけは、

どれだけ周りから

 

「あの子を無視しろ」

 

と命令されてもしませんでした。

 

 

いつも通り会話し、

いつも通り練習し、

いつも通り登下校をする。

 

 

誰か一人でも、

 

普通に話してくれる人がいる。

自分を大切にしてくれる。

 

 

そんなことが、

とても嬉しかった。

 

 

そして、いじめグループは、

私に対し完全なるいじめが

 

 

無理なことがわかると、

あきらめてしまったのです・・・。

 

 

その時から、

どんな時も、私は私の大切な人の

理解者であろう。

 

 

誰がなんと言おうと、

たった一人でも、

その人のことを理解してあげられる人になろう。

 

 

そう思いました。

 

 

 

今、母に必要なのは、

そんな私だと思う。

 

 

どんな時も、

母がどれだけ認知が進んでも、

 

 

あなたが、

とってもユーモアたっぷりで温かい人だということを

私はわかっているよ。

 

 

「老人」と「いじめ」

 

 

大人のように、

理性で抑制できないのは、

子どもも老人も同じかもしれない。

 

 

でも、

すべての人が、

人生の最後を幸せに生きられる社会になってほしい。

 

 

 

そのために、私たちは何ができるのか?

 

近親者が年老いた時には、

 

症状にあった環境を探してあげること。

 

そして、

最後まで理解者でい続けること。

 

 

くらいだろうか・・・?

 

お金も必要だけどね。

 

 

母へのいじめを知ってから、

私は自分の時以上に傷つき、悲しみ、

 

そして、

もんもんとしていたので、

もし私と同じような境遇の方の情報になればと

ブログに書きました。

 

 

施設をさがしている方は、

参考にしていただければと思います。

 

アルツハイマー型認知症など、

 

 

 

進行性のある症状の方は、

進行してしまった場合のこと、

1年後のことも考えての施設選びをおすすめします。

 

 

 

母は、4月から、

新しい環境に移れることがほぼ決定しました。

そこに移れば今よりは安心して暮らせると思います。

 

 

皆様、

いつもはげましのメッセージをありがとうございます。

 

 

現在の施設のヘルパーさん、スタッフさん、

ケアマネージャーさんにも、心から感謝しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

             いじめ問題は、老人にもある。    ってご存知ですか?     認知症の母は、  「サ高住」と省略して呼ばれる「サービス付高齢者住宅」に入っています。    約一年前、まだ要介護1の時は、  自分である程度のことはできたので、ぴったりの住まいでした。    とは、部屋を賃貸で借りて、そこにヘルパーさんが来てくださる形式の施設です。   実際には、ヘルパーさんは昼間は常駐しています。   自由度もあり食事やお風呂、身の回りの世話も自分に必要なものだけお願いできて、とても元気な高齢者にはいい住宅だと思います。   ただし、 要介護1から2になり、そして、3になった今は、母には合わない住宅になってしまいました。   母は、人懐こい性格で、人が大好きです。   一人で部屋にいることが寂しくて、部屋から出てしまいます。  そして、廊下を歩き、人を見つけたらついていく。話しかける。部屋について行ってしまう。                  
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