株価下落の要因は? - 保険選び - 専門家プロファイル

加藤 惠子
株式会社ケイプラネット 代表取締役
ファイナンシャルプランナー

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対象:保険設計・保険見直し

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株価下落の要因は?

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今年の日本株式市場は米国株式の暴落などに連鎖し、歴史的ともいえる下落となりました。10月にはバブル崩壊後の最安値7,607円も割り込むような場面もあり、月間下落率では過去最大を記録しています。この信用不安により、個人マネーが「投資」から「貯蓄」などの安全資産にシフトしているようです。

 では、今回の株価下落の最大要因は何でしょうか?米国に端を発する金融不安から世界同時株安となり、又為替の急激な円高による輸出企業の業績悲観論、新興国の通貨危機や外国人による日本株式の大幅な売り越しなどさまざまな要因が考えられます。

 よく使われる例ですが、“競馬の予想”と“株価の予想”ではどちらがむずかしいでしょうか?
どちらも予想のもとになる「現実のデータ」があり、そこから「予想」をたてます。「現実」とは競馬であれば、レースに出る馬の血統や調子、騎手は誰なのかなどでしょうか。株価も、その企業の現在の業績や今後の見込み、為替の影響などの現実のデータから「予想」がたてられます。でも、両者で大きく違う所は、競馬は「現実」⇒「予想」のみですが、株価は「現実」⇒「予想」のあと、その「予想」が更に「現実」を動かしてしまう「予想」⇒「現実」というベクトルが働くという点です。「一方通行」の競馬と「両面通行」の株価では、一般的には株価の予想の方がむずかしいといわれています。現在の株価も、「現実」の影響もさることながら、「市場参加者の予想・思い」がかなり影響しているのではないかと思います。

 株価が企業解散価値よりも低いという異常値をどう見るかですが、世の中がこれで終わってしまうわけではなく、今は「長い目で見て投資ができる個人の強み」が発揮できるチャンスといえるかもしれません。