鼻先縛って、鼻は高くなりますか？？

今回ご紹介するのは、『団子鼻手術』を受けられた方です。当院にて主に行っているのは、『鼻翼軟骨を成型してから寄せる』というもので、鼻尖軟骨縫縮術と呼ばれています。ｓしかし、一般的に行われている手術とは、軟骨を『成型』する点に違いがあります。この方法の利点は、鼻先を細くするだけでなく、鼻先の高さ若干高くすることが出来るという点です。

手術前と術後6か月の状態をご紹介したいと思います。
まず、正面の比較です。鼻筋が通りすっきりとした感じがお分かりいただけると思います。
術前

術後6か月

さて、では鼻先は高くなっているのでしょうか？
術前

術後6か月

良くご覧になると若干の高さ変化が出ていることに気が付かれるはずです。

斜めの状態もお見せします。何となくすっきりとした印象になったことがお分かりいただけますね。
術前

術後6か月

この手術は、ご本人の軟骨を曲げることにより『成型』しますので、ご本人の元の軟骨の形状や大きさによって結果が左右されます。また皮膚の下の軟部組織を手術では取り除きますが、この組織の量によっても大きく影響を受けます。

この術式は、傷も鼻の中で、鼻が細くなり、高くなるものですとご紹介したい気持ちもありますが、現実的には、このような理由で、個人差が非常に出てしまう手術であるとも言えます。

鼻尖の高さが必要な方は、この鼻翼軟骨を使用した鼻尖軟骨移植術も行うことが出来ます。いずれにしても、患者さんごとに合った手術を一緒に考えるというのが主治医としての役割だと思います。

最後に、術後の腫れ方もご紹介します。術後5日目、抜糸時の3方向から見た状態ですので、ご参考になれば幸いです。