アトピー性皮膚炎で悩む患者さまを良くしたい
皮膚科医を長年やってきていて、「何とかしなければならない、したい。」と強く思う皮膚疾患がいくつかある。その最たるものが、アトピー性皮膚炎。アトピー性皮膚炎の患者さまは、きちんと対応すれば、普通の人と同じく綺麗な肌になれるのに、なかなか時間の取れない外来診療の現場では、コミュニケーションを不足となり、患者さまを不安に陥れることが多いように感じる。
「敏感肌」と「アトピー性皮膚炎」は違う
アトピー性皮膚炎を理解することは、ちょっと難しいのだ。また、アトピー性皮膚炎ではない患者さまが「アトピーっぽい」とか、「アトピー」=「敏感肌」という意味あいでも、最近は「アトピー」という言葉が使わるため、混乱が起きる。
「敏感肌」と「アトピー性皮膚炎」は違う。「アトピー性皮膚炎」はきちんと対応すれば綺麗になるけれども、軽く考えてしまうと、ひどいしっぺ返しにあう。
「敏感肌」の方たちの治療法を、本当の「アトピー性皮膚炎」の方が試してみたら、わけがわからなくなる。
一番の悩みは「ステロイド」皮膚科医の外来診療の場でのもっとも大切に思うことが、「ステロイド」に対する取り組み方だと思う。わたしは、毎日外来診療で、一から順々に根気よくアトピー性皮膚炎の患者さまに、説明をするようにしている。しかし、外来の現場が大変混んでいる夕方とか週末などは、どうしたって少ししか説明をしてあげられない。
また、その混み入った時間にしか来れない患者さまがいる。普通に学校や仕事場に行っているのだから、当たり前である。
アトピー性皮膚炎の患者さまの支えになりたいアトピー性皮膚炎の患者さまに対するジレンマをずっと抱えていた。
そこで、今回、たっての悲願
「アトピー性皮膚炎」に特化したクリニック
を作りたいと考えている。
「アトピー性皮膚炎」「乾癬」「白斑」などの慢性疾患の患者さまに安心して頂きたい。
「アトピー性皮膚炎」を筆頭に、慢性疾患と呼ばれる皮膚病、「乾癬」「白斑」などがある。これらはどれもこれも説明が必要だ。
その治療の手始めとして、外来でおはなしをすることを、動画にて少しずつ配信させていただこうと思う。
遠方で、当院にいらっしゃれないかたの少しでも安心になりますように。
また、当院へいらっしゃってくださる方は、動画をご覧になり、疑問点がある場合は、直接わたしに、なんなりとおっしゃってくださいませ。
アトピー性皮膚炎は人生と同じ、山あり谷あり。
一生懸命治療をしていても、症状には波があります。
いいときと悪いとき。人生と同じように。
その波を、一緒に乗り越えて、少しずつ小さな波へ変えていきましょう。
微力ですが、そのお手伝いをさせていただけたら嬉しいです
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『All About 美と健康のガイド』最新記事掲載されました。加齢による薄毛、市販薬はほんとに効果があるの?
ご一読戴けましたら幸いです。
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このコラムの執筆専門家
- 蘇原 しのぶ
- (東京都 / 院長 皮膚科医)
- しのぶ皮膚科 院長 院長
皮膚科医だからこそ提供できる質の高い美容医療を
皮膚科・皮膚外科歴15年。 ヒアルロン酸、ボトックス治療に造詣が深い。 オールアバウト美と健康のガイドでもあり、執筆、テレビ、ラジオ、などのメディア活動も精力的にこなしている。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。