- 安田 紀子
- nrk color circle
- 神奈川県
- カラーコーディネーター
巷で話題になっている東京オリンピックのエンブレムですが、このエンブレムの配色について、ちょっと考えてみました。
私、ぶっちゃけオリンピックに興味がない(ええ、そう。非国民です)ので、このエンブレムの一連の騒動も気にしていませんでした。
が!何気に点けたテレビで、「配色が盗作」的な話題が聞こえてきましたので、「ん?配色?どれどれ?」と画面に目を向けてみました。
黒・赤・金の配色は、「和」をテーマにしたいときによく使われる配色です。
色にはそれぞれイメージがあり、配色を考えるときには、当然そのイメージを活かします。
この3色は漆器などでもよく見られる配色ですよね。
「和」をイメージするときによく使われる色としては、他に藍色などもあります。
歌川広重の浮世絵に見られる「ジャパンブルー」の色です。
また、色ではなく色の雰囲気を表すトーンでも「和」をイメージさせるトーンがあります。
深みのある色たちを集めたグループの「ディープトーン」です。
どのような色かというと、歌舞伎の緞帳の色、お茶漬けで有名な永○園のパッケージの色ですね
こういった色やトーンは、一般的に「日本風の配色にしよう」と思ったときに使われる配色です。
今回の件に限らず、テーマが決まっていて、そこから連想した配色にしようと思えば、似たような配色もあり得ると思います。
ま、あくまで私の個人的な感想なんだけどね