第4章 裁判官はなぜ怒ったのか(20) - 刑事事件・犯罪全般 - 専門家プロファイル

羽柴 駿
番町法律事務所 
東京都
弁護士

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対象:刑事事件・犯罪

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閲覧数順 2016年12月07日更新

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第4章 裁判官はなぜ怒ったのか(20)

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(第20回)

 振り返ってみると、公判途中で裁判官が示した有罪に出来ないことに対する検察官への怒りは、私に改めて刑事裁判の現状に対する疑問を抱かせるものでした。もちろん多くの裁判官が公平な態度で裁判にのぞんでいることを認めるにやぶさかではありません。
 しかし、このケースの裁判官のような態度が例外的なのかというと、私の経験では決してそうも言えないように思えます。これは99%以上という有罪率の統計から見て、ある意味では根拠が無いわけではありません。しかし「疑わしきは罰せず」という刑事裁判の大原則をないがしろにする危険があることを指摘しないわけにはいきません。
 私としては、比較的短期間に無罪判決を得、それも控訴されずに確定するという、刑事弁護人としてはパーフェクトに近い成果を得ることが出来たケースですし、Y運転手としても、晴れて無罪になったことが喜ばしいのは言うまでもありません。しかし、K子ちゃんの死という無残な事実は残ります。ご冥福をお祈りする次第です。