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Googleのキーマンが検索3原則を紹介

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SEOに関する大変興味深い記事を入手しました。
以前までは、Googleといえば、検索エンジンのシステムを決して外部にもらすことはなかったものでしたが、最近ではずいぶん変わったものです。


GoogleのフェローAmit Singhal氏がGoogleのコアランキングチームを紹介しています。




「SEMリサーチ」(http://www.sem-r.com/google08/20080710145846.html)より引用します。

======ここから

米Googleのフェローでコアランキングチームに所属するAmit Singhal氏は2008年7月9日、Google公式ブログにおいてGoogleの検索結果ランキングについて紹介した。


Googleランキングはアルゴリズムの集合で、クエリに最も関連性の高い文書を探すために用いられている。現在Googleは毎日、数億ものクエリに対し、関連する文書を数百億もの中から見つけ出し、ユーザーに提供している。このランキングアルゴリズムは最も利用されるウェブ検索だけでなく、イメージ検索やニュース検索、YouTube、地図、商品検索、書籍検索など他のGoogleサービスでも変更を加えて利用されているとのこと。

こうしたランキングアルゴリズムの開発において、Googleは次に紹介する3つの原則に従っているという。

1) Best locally relevant results served globally.
(ローカルで最適なものを、世界に提供する)
2) Keep it simple.
(シンプルさを保つこと)
3) No manual intervention.
(人手による介入を行わない)

1つ目の原則"Best locally relevant results served globally."は、あらゆる検索クエリに対し最適な検索結果を提供することに努めており、どの国のどの言語によるクエリであっても理想とは程遠い検索結果が表示されるのであれば、それを利用して将来の開発に利用するという。

2つ目の原則"Keep it simple."は検索アーキテクチャをシンプルに保つこと。検索システムは複雑になりがちであるが、Googleは検索品質で妥協せずにシステムをシンプルに保つことに多大な努力をしており、毎週10箇所ほどランキングに変更を加えているが、シンプルさは優先して考慮されているという。こうしたシンプルで理解可能なシステムによって検索品質の改善が行いやすいようにしている。

3つ目の原則"No manual intervention."は、Googleは検索ランキングに手を加えているのではないか?というよく寄せられる疑問に対する答えであり、Googleがランキングを人為的に操作していることを明確に否定した。Googleのランキングは、巨大なインターネットコミュニティの中で人々によって作成されたリンクやページを分析し、アルゴリズムを通じて決定しており、このような、個人の主観でなく集合知に基づいた順位決定が優れているとの信念があると述べた。また、人為的な操作を行わない2つ目の理由として、問題のあるクエリは多くの場合アルゴリズムに問題があることを示唆しており、1つのクエリの問題を解決しようとするよりもアルゴリズムを改良した方が結果として全体の検索品質改善につながるという。

もっとも、「ウェブマスター向けガイドライン」に明記している通り、マルウェアやウイルス配布サイト、違法サイトなどに対しては適切な措置を行うとのこと。

=======ここまで


特に注目すべきは、3つ目の「人手による介入を行わない」
ヤフーが目視による評価を強化していることから考えると、その姿勢の違いが鮮明です。
そこにGoogleのアルゴリズムへの自信や自負心を感じます。

我々にとってはこの違いはむしろ歓迎するべきではないでしょうか。
というのは、現在の日本の状況から考えると、Yahoo、Google両方に対してSEOを行うのが一般的なので、いい意味でのリスク分散につながります。
また、どちらかがそのシステムを変更したとき、例えばGoogleが人為的操作を開始したり、逆にYahooが目視をやめたりした時に、相応の対処ができやすくなります。

今後も、人にも検索エンジン両方に好かれるサイト作りが求められます。