【最幸ビジネスモデル】穴太衆(あのうしゅう)の話し - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

星 寿美
プラウドフォスター株式会社 代表取締役
東京都
経営コンサルタント
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【最幸ビジネスモデル】穴太衆(あのうしゅう)の話し

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 【最幸ビジネスモデル】  2014.3.4 No.0810
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■今日のテーマ
 穴太衆(あのうしゅう)の話し。
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戦国時代、それまで常識を覆す城が誕生した。
織田信長の安土城。

日本初となる7階建ての高層建築。
それを土台から支えたのは
前例のない10mの巨大な石垣だった。

その石垣を築きあげたのが
穴太衆と呼ばれる職人集団だった。

彼らは
形も大きさもバラバラな自然石を、
バランスよく積んで行く事で決して崩れない
堅牢な石垣を作るワザを持っていた。

安土城以来、各地で巨大な城を作るたびに
穴太衆は次々と石垣を築いていった。
(大阪城、熊本城・・・)

大津市では、今でも
穴太衆の子孫たちが仕事を続けている。
全国の城の修復や
神社仏閣の石垣作りが主な仕事だそう。

穴太衆14代目の頭、
粟田純司氏。

「頑丈な石垣を作る極意は
 決して石を削る事なく、
 自然な形のままで組み立てること。」

だと言う。

「穴太の教え。
 石の声を聴き、石の行きたい所へ持って行け。」

「合わなかったら石を削るのではなく
 石の気持ちを聞きながら石を選んで行くと
 自ずと石が手を挙げてくれる。」

平成20年新名神高速道路が部分開通した。
その一部の土台で使われているのが
穴太積みの石垣。

実験の結果、
穴太積みの強度は
コンクリートブロックに比べ
遥かに優れているのだそう。

 余談だが、
 以前、このメルマガにも書いたが
 沖縄の友人は
 トマトを作るのに
 トマトに聞きながら作っていた。

 トマトが
 「いま、石灰をいれてくれ。」とか
 言ってくるのだそう。

 トマトの言う事を聞いて育てたら
 本当に美味しいトマトがたわわに実ったと。
 その話も思い出した。

人間も同じで
合うように削ったり修正したりするのでなく
そのまま、ありのままで
才能を活かし合えば
一番幸せな全体地図が出来上がる
と私は肌で感じている。

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■今日のまとめ

 「穴太の教え。
  石の声を聴き、石の行きたい所へ持って行け。」

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